蜘蛛と猫、あと不死身男。 ページ10
「Aー!こっちこっち!」
場所は大都会ニューヨーク。
目の前で手を振っているのは
ピーター・パーカー。
そう、我らが親愛なる隣人
スパイダーマンである。
「遅れちゃってごめんね。
渋滞でタクシーが動かなくって…」
申し訳なさそうに頬を搔く。
「いーよいーよ!
僕もついさっき着いたところだし!
それよりもさ、お腹空いてない?
美味しいサンドイッチの店があるんだ」
早く行こ!と手を引かれて歩き出す。
きっと弟がいたら、こういう感じなのだろうなと
頬が緩む。
「A?なに笑ってるの?」
「いや、ピーターは可愛いなぁと思って」
きょとんとした顔で尋ねられたので
思っていたことを口に出して、頭を撫でてやった。
「なっ!か、可愛いは嬉しくないよ!」
照れているのか、ピーターの顔が赤くなる。
それが可愛くて更に撫でまくる。
「ちょ、やめてよ、髪の毛ボサボサになっちゃう!」
ピーターはケラケラと笑いながらAの手を退けた。
しばらくお喋りをしながら通りを歩くと
目当てであろうサンドイッチ屋さんが見えてきた。
だが、次の瞬間、Aの顔から笑顔が消えた。
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茄子猫 - なにこれ尊い…(語彙力がログアウト)続きがんばってください (2020年7月25日 1時) (レス) id: 7d10cbdb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るーしー | 作成日時:2016年4月7日 2時