【男主】冗舌傭兵さんのオトモダチ (ページ5)

今日:15 hit、昨日:2 hit、合計:20,171 hit

御褒美-3 ページ5

２人で並んでラグに座り、チミチャンガを食べる。
ちらりと横目でウェイドを見ると
ニコニコ楽しそうに鼻歌なんか歌いながら
チミチャンガを食んでいた。

時折唇や指に付いたソースを舐める仕草が
とてもセクシーで、つい見惚れてしまう。
そんな視線に気付いたのかウェイドが
こちらを見て悪戯っぽく笑った。
ドキッ、と心臓が跳ねる。

慌てて視線を外すも既に手遅れで
隣から伸びてきた手に抱き竦められる。

「ちょ、離せよ。食べられないだろ？」
逃げようと藻掻くが更に強く拘束されてしまう。

「ねぇ、今、俺ちゃんのこと見てたでしょ？」
ぎゅう、と抱きしめながら耳元で囁かれ
ゾワゾワとした感覚が背中を駆け上っていく。

「人の話を聞けよ！
誰が、お前なんか、見るか！」

「まったまた！恥ずかしがっちゃって！
Aちゃん絶対見てたって！！
だって、俺ちゃんの俺ちゃんが
Aちゃんの熱視線で立派に育っtくぁｗせｄｒｆｔｇｙふじこｌｐっ」

「ﾌﾝｯ！！」

いつもなら軽く流す下ネタも、
今日は過敏に反応してしまう。
おかげで、ウェイドが言い終わらないうちに
その首を180度回転させてしまった。

そして、自身が猫に変身すれば
容易く拘束を逃れられたと閃くのは
数日が経った仕事中のことである。

－－－－－－－－－－

H30.6.25 誤字修正。