第2話*続けたいけど ページ3
貴方side
ホームルームが終わると同時に、クラスメイトが私の机を取り囲むように集まる。一瞬、かつあげか!って思っちゃった。
モブ「氷帝の時って何部だったの〜?」
モブ「それ気になる!どうなのどうなの?」
転校生あるあるの質問攻めだ。なんて思っても、戸惑っちゃって上手く話せない。
『…え、えっと。』
モブ「あぁ〜!なんかバレー部っぽい!」
その子がそう言った時、みんな一斉にわかるぅ〜!って盛り上がっちゃって、上手く話せない間にバレー部になっちゃいそうで、
『あ、あのね!バレー部じゃないんだけど、男テニのマネやってたよ…!』
とっさに口から出た。
あ、反応した。
みんながバレー部じゃないんかぁーい!ってさらに盛り上がってる中、切原くんが机に突っ伏してる背中を震わせた。
モブ「だってさ、赤也!よかったね!」
赤也「う、うるせぇ!」
先生「おいお前ら、転校生と仲良くするのはいいがな、もう授業始まるぞー。」
先生の掛け声で、またあとで!ってみんなが帰って行った。
そのまま授業が始まって、数分たったくらいで先生がプリントを配ったんだけど、そのプリントと一緒に小さな紙がまわってきた。
私の席は1番後ろだから、これは切原君から…かな?
紙を開くと、
“おまえ、男テニマネだったってマジ?”
“ここでもマネやんの?”
って書いてあった。
ノートの端をちょっとちぎって、
“ホントだけど、まだそれはわかんない”
そう書いて切原君に渡した。
この学校でマネになることも出来るんだよね。
でも、氷帝と試合する時がきたらどうしよう…。
でも、マネも続けたいし…。
今日、ちょっと覗いてみようかな、立海の男子テニス部。
噂の神の子、皇帝、マスターの三強も見てみたいし。あっ!そういえば、立海にはジロー君の憧れてるボレーヤーがいるんだっけ。その人も見てみよっと。
やっぱり、テニスのこと考えてると楽しいなぁ。全国の舞台で氷帝と当たっちゃったりして…
なんて妄想を膨らませてると、いつの間にか授業は終わってた。
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作者名:まよねず | 作成日時:2019年6月17日 19時