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チップが十六枚 ページ17
山田は『パー』
Aは『チョキ』
山田「はあ？…」
まわりは騒ぎ出した
イカサマをしていた山田君が負けたからだ
山田「嘘だろ…」
A「ふふ、嘘も何も負けたのでお支払お願
い致しますね？確か私の敗けぶんを差し引いて
880万円お支払お願い致しますね？」
何で俺は敗けたんだ？
俺はこいつに少しでいいから借金をさせるだけだったのに…
何で880万円を敗けたんだ？…
いまの状態が理解できないでいると
彼女はいつのまにか山田の隣に来て顔を近づけて言った
A「支 払 っ て い た た げ ま す
ね ？ 」
いつもよりかなり低めの声彼女の目は赤く燃える炎のように見える
山田「…い」
ムリといいかけたが
A「 は い ？ 」
彼女の声がますます低くなる
山田「…！」
立ちあがりすぐに机に頭つける山田君
山田「今は、まだ無理です…数日待っていただけますか…」
彼は悔しい気持ちを圧し殺して言った
Aは鞄をとり
A「楽しめたのでよしとしましょう！それでは皆様ごきげんよう、明日こそ同級の仲間にいれてくださいね」
彼女はいなくなると静かになった
その瞬間岡本君はその後を追う
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作者名：遥亜 | 作成日時：2017年12月1日 23時
