いちご味の王子様｡

じゅうきゅう！ ページ28

ファンにばれてしまった私達は、もう帰る事にした。

そりゃあ知ってくれるのは嬉しいよ！？でもプライベートだから…

り「しの〜早く〜」

そう言って、私はりいぬくんにグイグイ引っ張られる。

「いいでしょ別に…」

その時だった。ふと横を見た私は、思わず声に出してしまった。

「ま…ふ…にい…？」

間違いない。あのバーコード。まふにい｡私の家族、お兄ちゃん｡

呼ぼうかと思ったけど、人が多くて声が届かない。

り「わっ…！」

「あっ！」

りいぬくんと手が離れてしまった。どうしよう…道わかんない…

まふにいは、歌い手のまふまふ。私が上げた星のネックレスを付けている。

幼い頃両親を亡くした私は、いとこの五つ上のまふにいと二人で暮らしていた。

でもまふにいが上京して、しばらく会えなかったんだよね。

その時。ふわっとした感覚。「花音…」優しく、高い声。

「まふにいっ！」

まふ「花音…久しぶりに会えたぁ…」

「ちょ、まふにい泣かないで！」

まふにい、子供みたい。

まふ「ねえ、花音って歌い手のすとぷりのしのでしょ？」

えっ…ばれてた

「…うん」

まふ「りいくんもいるじゃん」

りいぬくんまで見破った！？何者だまふにい…

な「しの〜！」

さ「あ、しの…と…え、誰っすか」

り「え、まふにい！？」

る、こ「え？」

「ん〜っと、私のいとこでありお兄ちゃん、歌い手のまふまふ！」

ジ「えええええ！？」

まふ「えっと…すとぷり…の人？まふまふです、よろしくです…」

な「ななもりです！」

さ「さとみですっ」

ジ「あ、ジェルです！」

る「るぅとって言います！」

こ「ころんです、よろしく…」

り「まふにいっ！あ、歌い手名はりいぬだよ！」

まふ「あぁ…いつも妹ｶﾞお世話になっております…(泣き)」

「まふにいっ！？」

な「よかったら家よって行きます…？」

まふ「いいんですか？」

すとぷり「どうぞ！！」

まふ「じゃあお願いします…」

こうしてまふにいが家に来る事に！

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