薔薇は石化する ページ31
．
釘崎side
めちゃくちゃ手加減してもらって、
Aさんと組手をした。
圧倒的な技術差と力の差があった。
釘崎「はぁっ、はぁ……」
『野薔薇、おつかれさま。休憩しようか。』
私がどれだけ息を切らしても、汗1つかいていない。
あまりにも格が違いすぎる。
そのあとAさんは休憩もせずに、
真希さんと呪具の稽古を始めた。
釘崎「ねぇ」
伏黒「ん？」
釘崎「アンタって、Aさんのどこが好きなの」
運動場の階段に座っている伏黒の隣りに座って、
そう尋ねてみた。
伏黒「…どこって言われても」
釘崎「…」
伏黒「割と全部」
ズドーンと、
脳みそに落雷が落ちたような気がした。
伏黒って案外ストレートに言う人間なのか…と。
釘崎「…意外」
伏黒「なにが」
釘崎「伏黒ってそういうタイプに見えなかったから。もしかして一目惚れ？」
ツンツンして、
“いや、べつに好きじゃねぇし”
と、言われたほうがまだしっくりくる。
伏黒「…まぁ、それに近いと思う。」
釘崎「へぇ、それもまた意外。」
伏黒「でも全く相手にされてない。」
釘崎「…」
遠くで真希さんとやりあっているAさんを見つめる伏黒の横顔は少し寂しそうにも見えた。
伏黒「あの人は＿＿＿＿＿＿」
パンダ「なになに恋バナ〜〜〜？俺も混ぜて〜」
釘崎「！」
伏黒「パンダ先輩」
伏黒がなにか言おうとしていたが、
パンダ先輩に邪魔されてしまった。
伏黒「恋バナじゃないです。」
パンダ「え〜」
伏黒「ただAさんの話をしてました」
パンダ「そうかそうか〜」
パンダ先輩は明らかに伏黒を茶化している。みんな、伏黒がAさんのこと好きなの知っているんだろうな。
伏黒「そういえばパンダ先輩はAさんが領域展開したところみたことありますか？」
パンダ「ん？領域展開はないな。
でも、領域展開後は見たことある。
やばかったぞ。」
領域展開。
それは呪術の極地。
…特級だからそりゃ…領域展開もできるか…。
パンダ「その領域展開を見てないのにその残穢だけで【死】を連想させられたな。」
伏黒「…」
「すげー怖かったなあれは」と、パンダ先輩は呑気に言った。
でも、きっとその呪力に触れれば、
私や伏黒、そしてパンダ先輩も含めてここにいる全員、死んでしまうのかもしれない。
そう思わせるほどに、Aさんは別格だ。
釘崎「(…あまりにも物騒な話ね)」
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.(プロフ) - レナさん» コメントありがとうございます。お待たせしてしまって申し訳ございません。これからもよろしくお願いします🙇♀️ (10月4日 22時) (
レス) id: e37fca8de3 (このIDを非表示/違反報告)
.(プロフ) - ツバキさん» 読んでくださり、ありがとうございます。これからも少しずつ更新していくのでよろしくお願いします🙇♀️ (10月4日 22時) (レス) id: e37fca8de3 (このIDを非表示/違反報告)
.(プロフ) - いおりさん» コメントありがとうございます。更新は遅くなりがちですが、これからもよろしくお願いします🙇♀️ (10月4日 22時) (レス) @page37 id: e37fca8de3 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！次の更新楽しみにしてます！！！ (9月24日 15時) (レス) @page37 id: 804790a45e (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました！！最高です更新楽しみにしてます！ (9月19日 21時) (レス) @page37 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：. | 作成日時：2022年8月30日 22時
