午前特訓 ページ29
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運動場へ向かう階段を降りると、皆が集まってきた。
パンダと真希と棘と伏黒と…
あと茶髪の女の子。
たぶん遅れてきた一年生だろう。
パンダ「久しぶり。」
狗巻「しゃけ」
パンダがくいっと手をあげると、棘も手を上げた。
『うん、ひさしぶり』
私がそう返すと、
ガッと真希が私の肩に腕を乗せて、
「よお」と、笑みを浮かべる。
真希「お前は交流戦出ねぇのか?」
『うん、たぶんね。何も言われてないし。』
真希「は?悟に何も言われてねぇの?」
と、真希は首を傾げた。
パンダ「いやいやAが出たらまたこっちの圧勝になるぞ。去年の憂太に続いて反則に近いって。」
狗巻「しゃけしゃけ」
パンダが「それはない」と手を横に振る。
棘もそれを真似て同じ動作をしていた。
伏黒「ところで今日は任務ないんですか?」
『あー…補助監督に聞けば、恐らくないわけではないが、………まぁたまには休もうかと』
身体の酷使は肉体を限界に近づける行為だ。
そのためちゃんと休息も必要だ。
と、三瀬に言われたことを思い抱す。
真希「ちょうどいい。相手しろよ。」
パンダ「ちょ、真希。」
真希「こいつにとって私等は朝飯前だ。
午前中だけでいいから付き合えよ。特級。」
真希は笑っていた。
『午前中だけなら』
真希「よし。」
そして、真希は私の後頭部をポンポンと撫でる。
真希「とりあえず、じゃあ野薔薇。お前、やられてこい。」
釘崎「は…アタシ?!」
真希「はじめましてだろ、この特級様と。」
茶髪ボブの女の子は、
怪訝そうな顔で私を見ている。
真希「恵と同じ一年生の釘崎野薔薇。
気が強くて、根性がある。」
釘崎「ど、…どーも。釘崎野薔薇です。」
ぼそり、と名前を言った釘崎は私から目をそらす。
『はじめまして。』
釘崎「…」
『よろしく。』
私から手を差し出すと、
ゆっくり釘崎はその手を握って
「…よろしくお願いします」と、
またぼそりと言った。
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.(プロフ) - レナさん» コメントありがとうございます。お待たせしてしまって申し訳ございません。これからもよろしくお願いします🙇♀️ (10月4日 22時) (レス) id: e37fca8de3 (このIDを非表示/違反報告)
.(プロフ) - ツバキさん» 読んでくださり、ありがとうございます。これからも少しずつ更新していくのでよろしくお願いします🙇♀️ (10月4日 22時) (レス) id: e37fca8de3 (このIDを非表示/違反報告)
.(プロフ) - いおりさん» コメントありがとうございます。更新は遅くなりがちですが、これからもよろしくお願いします🙇♀️ (10月4日 22時) (レス) @page37 id: e37fca8de3 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - めっちゃ面白いです!!!次の更新楽しみにしてます!!! (9月24日 15時) (レス) @page37 id: 804790a45e (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました!!最高です更新楽しみにしてます! (9月19日 21時) (レス) @page37 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:. | 作成日時:2022年8月30日 22時