秘匿死刑の宣告 ページ1
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NO side
帳が降りた、その空間で特級呪術師の彼女は生きていた。
目を合わせてしまえば、一瞬で石化させられてしまう。
それが彼女の術式であった。
______まるで“メデューサ”に鉢合わせた人々のように、
呪霊たちは彼女を恐れて慄き、逃げ出そうとする。
しかし、その意思を抱いたときには、
既に“石”となっていて、無慈悲にも祓われ、
この世から消え去る。
『…。』
彼女は帳が上がると、いつも空を見上げていた。
______何かを思い、何かを確かめるように。
．
『秘匿死刑？』
任務を終えた山縣Aは、呪術高専に帰るために新幹線に乗っていた。あと1時間もすれば東京駅に着く頃、【五条悟】からの電話で席を離れた。
五条「そ。 秘匿死刑が決定した男の子が今、呪術高専に来てるんだけど＿＿＿＿＿＿、とりあえず帰ってきたらAに会ってもらいたいんだよね。」
『まず、秘匿死刑になった経緯から話せ。
色々と省きすぎだ。よくわからない。』
電話を取るや否や、五条悟は重要なことを話さずに要件だけを伝えた。案の定、Aによくわからないと言われるが、五条は気にしない。そういう男だった。
五条「詳しいことは帰ったら話すよ。楽しみにしてて。」
と、電話を切られた。
秘匿死刑に決まった少年に会うのを楽しみにしろと言われても、気乗りするわけもない。五条が何かを考えていることは明白であったが、山縣Aは大きなため息を漏らす。そして、新幹線の席へと戻り、また大きなため息をついた。
1時間後、東京駅に到着し、伊地知と合流。
そして、高専へ帰り着いた。
車の中で秘匿死刑の少年の質問をしたが、
“五条さんに口止めされてるので…”と伊地知は喋らなかった。
伊地知「こ、…こちらです」
いつも以上にオドオドしながら、
Aをある場所へと案内した。
そこは秘匿死刑の者を留置する護符に覆われた部屋だった。
Aは一度だけ夜蛾と共にここへ訪れたことがあった。
『…』
何を企んでいるのだろうか、
そう思いながら、Aはその部屋へ足を踏み入れた。
一歩、
その空間へ踏み入れれば、
“呪い”が溢れかえった。
『!!!』
紛れもなく、強大な“呪い”の欠片がそこにいた。
大きな締縄で両手を拘束され、
椅子に座り、項垂れている赤髪の少年。
そして、僅かに感じる、あのときの恐怖。
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.(プロフ) - レナさん» コメントありがとうございます。お待たせしてしまって申し訳ございません。これからもよろしくお願いします🙇♀️ (10月4日 22時) (
レス) id: e37fca8de3 (このIDを非表示/違反報告)
.(プロフ) - ツバキさん» 読んでくださり、ありがとうございます。これからも少しずつ更新していくのでよろしくお願いします🙇♀️ (10月4日 22時) (レス) id: e37fca8de3 (このIDを非表示/違反報告)
.(プロフ) - いおりさん» コメントありがとうございます。更新は遅くなりがちですが、これからもよろしくお願いします🙇♀️ (10月4日 22時) (レス) @page37 id: e37fca8de3 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - めっちゃ面白いです！！！次の更新楽しみにしてます！！！ (9月24日 15時) (レス) @page37 id: 804790a45e (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - 面白すぎて一気見ました！！最高です更新楽しみにしてます！ (9月19日 21時) (レス) @page37 id: 340cc653a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：. | 作成日時：2022年8月30日 22時
