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過保護な特級呪術師たち ページ5

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五条が教室を飛び出していったあと、
私は普段の足取りで外へ出た。

グラウンドがある方向へ足を進めると、
いつもどおりの四人が見えた。

今は乙骨じゃなくて、伏黒になっているが。




パンダ「おっ!Aじゃん!!」

棘「しゃけ!!」

真希「久しぶりだなぁA」


グラウンドに降りると、
三人はすぐに稽古をやめて近くに来てくれた。


パンダ「どうだった派遣は」

『楽しかったよ。
食べ物も美味しかったし』

真希「楽しそうで良かったな。
こっちは五条悟がうるさくてたまんなかったんだけど。」

棘「しゃけしゃけ」

『あ、そうなの?』

真希の話を聞いてみると、
五条は私が派遣された日から毎日のように伊地知や2年に

「ねーAっていつ帰ってくんの?」
「連絡先知ってる?」
「九州の派遣って一ヶ月も必要なの?」
「僕、死んじゃう。
僕死んじゃったらこの世界終わっちゃうけど、
それでもAを帰ってこさせないつもり?」

と、駄々をこねていたらしい。呆れる。



パンダ「それに憂太からの電話もすごくてな」

『え?……乙骨?』

九州派遣に行った直後ぐらいから、
ほぼ毎日国際電話で私のことを尋ねてきたという。

「エエッ?!なんで?!?!高専にいないの?!
Aさん、九州派遣って僕聞いてないんだけど…」
「えっ、Aさん電話持ってない?!」
「まだAさん帰ってきてない?」
「さすがにまだ帰ってこないのは心配じゃない?」(5日目)

過保護だ。これに尽きる。


パンダ「後で電話しとけよ、特級呪術師の憂太さんに」

『わかった…棘、後で電話貸して。』

棘「しゃけ」

二人が過保護になった原因は
私自身が招いたことであるし、
別に過保護が嫌というわけじゃない。

ただ少し、困るというだけ。



真希「てか、恵。Aと初対面じゃねぇのか?」

伏黒「あ、さっき会いました。たまたまですけど」


仏頂面の伏黒恵。
やはり呪術師にしては、そこそこまともそうに見える。


パンダ「どうだ?A」

伏黒「どうって…」

パンダ「訳アリの特級呪術師、山縣Aさんに会えたご感想だよ。」


訳アリの特級呪術師…って、
あながち間違えではないけど、
どんな説明してた。


伏黒「…あぁこの人が山縣さんかー…ってかんじです」

真希「つまんな」

パンダ「つまんな」

棘「おかか」

伏黒「あの怒りますよ?」


眉間に寄せる伏黒を見て、私は思わず笑ってしまった。

電波越しの優しい声→←人類最強という肩書が似合いませんけど



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すずのあい(プロフ) - どうも特級呪霊ですが凄く素敵で、続きがあるのがとても嬉しいです。ありがとうございます。作者様の文章とても好きです、応援してます。 (2023年3月22日 4時) (レス) id: 9d705cdcb3 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - このお話はどうも特級呪霊です。の続きですか?同じ主人公ですか? (2022年12月12日 19時) (レス) id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - 杞鞠さん» コメントありがとうございます。私はとしまえんに行ったことがなく、閉園する前にあのメリーゴーランドに乗ってみたかったのでお話に出させて頂きました。私の憧れと杞鞠様の思い出が一致したようでとても嬉しく思います。 (2022年10月9日 12時) (レス) id: 2200f9fcc5 (このIDを非表示/違反報告)
杞鞠(プロフ) - コメント失礼します。【としまえん】が出てきて、つい懐かしく感じコメント入れてしまいました。思入れのある場所もお話に組み込まれて嬉しいです!ありがとうございます。 (2022年9月24日 3時) (レス) @page36 id: 6ec4929f5b (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - あむさん» ありがとうございます!そのようなご感想を聞けてとても嬉しいです☺️これからもよろしくおねがいします! (2022年8月19日 20時) (レス) id: 7f6e3c2139 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:0000 | 作成日時:2022年5月14日 23時

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