特級様に邪魔される ページ31
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五条「おはようサマンサー」
でも、私の承認欲求と自己顕示欲は叶わなかった。
伏黒「!!?ご、五条先生?!」
『…』
邪魔が入って、出鼻を挫かれた。伏黒に色々話そうと思い立ったところに、“ちょうどよく”五条悟が現れた。
五条「なになに、朝から二人で話し合っちゃってさぁ♡
ボク、妬いちゃうなァ。もしかして最近構ってあげれてないから、恵のほうに行っちゃったのかな?」
チラチラと視界に五条が映る。
いつもどおりの鬱陶しさだった。
『そうだ』
だから肯定してみた。
ビリッ…と、
一瞬だけ五条の雰囲気が変わった。伏黒も私に驚いたというより、五条の一瞬の殺気を感じ取っているようだった。
五条「なんだァもぉ〜〜
素直に言ってくれたら良かったのにぃ」
ガッと、肩を組まれる。いくら五条が細身であったとしても、この巨体を肩で支えるには重い。
五条「じゃあ今からしっかり構ってあげるから、行きますよぉ」
と、強引に連れて行かれる。伏黒が驚いた表情でこちらを見ていた。その伏黒に気づかれないように五条が私に耳打ちをした。
“この前の集落の呪霊の件で話がある”
真剣な声色だった。
だから、素直についていくことにした。
たぶんこれは嘘じゃない。
伏黒「ちょ、…ちょっと…!
まだ、Aさんと話の途中でした。
邪魔しないでください。五条先生。」
この男はいつも期待をいい意味で裏切ってくれる。
五条はニタニタと笑い出す。とても不気味に。
五条「恵も言うようになったねぇ。
これはAのおかげかな。ックックック、良い成長だ。」
と、言いながらも歩き出す五条。肩をしっかり掴まれているから、私もそれに合わせて歩くしかない。「ちょっと、聞いてるんですかッ…」と伏黒が声を大きめに出すと、
五条「恵。
奪いたいなら力づくで奪いな。」
ほんと、この男は。
『…はぁ。カッコつけるな。いい大人が呆れる。』
五条「いやさぁ、言えるうちに言っておきたいんだよ。」
五条は伏黒に対して少しだけ厳しい。教育者としての感情が乙骨や棘、パンダよりも強い。私情なのか、それとも単に実力を期待しているだけなのか、、
『伏黒。すまないが、また後で話す。
私はこの面倒な特級様をどうにかしてくる。』
伏黒「…」
五条「え〜面倒な特級様ってひどくない?ぐすん。
てか、Aも特級じゃん」
一度宥めて、五条と歩き出すと
伏黒は何も言ってこなかった。
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すずのあい(プロフ) - どうも特級呪霊ですが凄く素敵で、続きがあるのがとても嬉しいです。ありがとうございます。作者様の文章とても好きです、応援してます。 (2023年3月22日 4時) (レス) id: 9d705cdcb3 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - このお話はどうも特級呪霊です。の続きですか?同じ主人公ですか? (2022年12月12日 19時) (レス) id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - 杞鞠さん» コメントありがとうございます。私はとしまえんに行ったことがなく、閉園する前にあのメリーゴーランドに乗ってみたかったのでお話に出させて頂きました。私の憧れと杞鞠様の思い出が一致したようでとても嬉しく思います。 (2022年10月9日 12時) (レス) id: 2200f9fcc5 (このIDを非表示/違反報告)
杞鞠(プロフ) - コメント失礼します。【としまえん】が出てきて、つい懐かしく感じコメント入れてしまいました。思入れのある場所もお話に組み込まれて嬉しいです!ありがとうございます。 (2022年9月24日 3時) (レス) @page36 id: 6ec4929f5b (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - あむさん» ありがとうございます!そのようなご感想を聞けてとても嬉しいです☺️これからもよろしくおねがいします! (2022年8月19日 20時) (レス) id: 7f6e3c2139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:0000 | 作成日時:2022年5月14日 23時