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夢で見る過去 ページ20






強かったあの呪霊は、1級相当の呪霊だった。でも他の多くの呪霊を食い散らかしていたあの呪霊は、1級以上の力をつけていたらしい。




あの一件以来、

特段強い呪霊は現れず、

平穏な日々が過ぎた。



私からすれば、なんの変哲のない毎日だった。








でも、夢であの男を見るようになった。



私は何度も色んな呪術師に祓われてきた過去がある。

それは五条だけじゃない。

あの“男”も、私を殺した。




  “テメェを生け捕ると金になるらしい”

  “生け捕りは難しいなァやっぱり”




五条と出会う前に会ったとある男。

確か奴は、呪術師じゃなかった。
呪力が微塵もなかった。

だけど、奴は強かった。


私は一度こいつに殺されたことがある。

だから、覚えている。

あの眼と、口元の傷を。






「…」


汗をかいて、目が覚める。




日に日にその夢はリアルさを増していった。







.






伏黒「あの……なんで避けるんですか。」

ある日、伏黒からそう言われた。



『避けてない。』

伏黒「違います、俺を避けてます。」

同行した任務した日から伏黒はやる気に満ちていて、パンダや真希、棘と沢山特訓していた。でも、私はその特訓には参加していない。だから、避けていると思われているのかもしれない。



伏黒「ずっと目が合わない。」

『…』

伏黒「アンタは初めて会ったときから、ジッと目を合わせる癖があった。…なのに、ここ最近は」



何だ、そんなことか。


『…』






  “暴れたら手足を削ぎ落とす”



『!』


フラッシュバックした。




あぁ。

“そんなこと”じゃ済まないかもしれない。





最近、私は無意識のうちに伏黒を遠ざけていた。



伏黒から感じる呪力や、奴の眼が、

日に日に少し苦手になっていったからだった。





『あ……。』





  その理由は、伏黒恵が

  昔、私を一度殺した、

  あの男に、似ているから。






伏黒「Aさん…?」

『伏黒。今、私はすごくお前が苦手だ。』

伏黒「…」



伏黒を少しずつ苦手になっていった理由がわかった。

胃から何かが出てきそうほどの不快感に襲われる。



『でも、これはお前のせいじゃない…。』


私があの男を思い出したから。
だから、気持ち悪くなるんだ。

私があの夢を見なくなれば、
きっと伏黒のことは苦手じゃなくなると思う。

助けてくれるのはいつも同じ→←嘘も真も、紙一重



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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 伏黒恵
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すずのあい(プロフ) - どうも特級呪霊ですが凄く素敵で、続きがあるのがとても嬉しいです。ありがとうございます。作者様の文章とても好きです、応援してます。 (2023年3月22日 4時) (レス) id: 9d705cdcb3 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - このお話はどうも特級呪霊です。の続きですか?同じ主人公ですか? (2022年12月12日 19時) (レス) id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - 杞鞠さん» コメントありがとうございます。私はとしまえんに行ったことがなく、閉園する前にあのメリーゴーランドに乗ってみたかったのでお話に出させて頂きました。私の憧れと杞鞠様の思い出が一致したようでとても嬉しく思います。 (2022年10月9日 12時) (レス) id: 2200f9fcc5 (このIDを非表示/違反報告)
杞鞠(プロフ) - コメント失礼します。【としまえん】が出てきて、つい懐かしく感じコメント入れてしまいました。思入れのある場所もお話に組み込まれて嬉しいです!ありがとうございます。 (2022年9月24日 3時) (レス) @page36 id: 6ec4929f5b (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - あむさん» ありがとうございます!そのようなご感想を聞けてとても嬉しいです☺️これからもよろしくおねがいします! (2022年8月19日 20時) (レス) id: 7f6e3c2139 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:0000 | 作成日時:2022年5月14日 23時

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