我々の任務にご武運を ページ13
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五条に言われるがまま、
私は伏黒恵と任務に行くことになった。
伊地知「今回は準一級の相当の呪霊です。
近年開拓事業が進んでおり、国や市への申請もなしに開拓している違法業者も年々増加しています。今回お二人には、呪霊や土地神を封印・祀っていた祠を誤って破壊したことによって、発生してしまった呪霊の祓除をお願い致します。」
伏黒「自業自得の結果ですね」
伊地知「それはそうなんですが、周辺地域にまで影響が及ぶ可能性もありますので早めの対処が懸命かと」
くねくねとした山道を登る車の中で伊地知は説明していた。
『質問、』
伊地知「なんでしょうか」
『…準一級ぐらいなら、祠なんていらないと思うんだけど』
私がそういうと、伊地知は眼鏡を扱った。
伊地知「えぇ。
報告されたのは準一級程度の呪霊ですが、、もしかするともっと強い呪霊がいてもおかしくはありません。なので本来は五条さんにお願いする予定でした。しかし…考えてみればAさんも特級呪術師なので大丈夫だと判断させていただきました。」
意外と伊地知は私を信頼してるんだな、と感心した。その一方で伏黒恵は少し表情を暗くした。
伏黒「あの…俺、足手まといじゃないですか?」
『大丈夫。元々その予定だから心配しないで。』
伏黒「…」
『別に役に立とうなんて思わなくていい。』
そういうと、少し不機嫌そうな顔をして、
ふぅと息を吐いた伏黒は「そうします。」と言い、
目を逸らした。
伊地知の運転で不穏そうな山道をどんどん登り、
【私有地につき進入禁止】という看板の横を抜け、
少し下り坂になった瞬間に、とある集落に出る。
伊地知「呪霊が目撃されたのはこの集落です。
数年前からこの村に住む人はおらず、建物もかなり脆くなっていますので、その点に関してもお気をつけください。」
廃村ということか。
村の建物には無数の植物のツルが巻かれて、
今にも崩れそうだった。
伊地知「伏黒くん」
伏黒「はい」
伊地知「くれぐれも無理はしないように」
伏黒「…はい。」
きっと伏黒は心配されるのが癪なんだろう。
負けず嫌いさが隠せてないところに若さを感じる。
伊地知「それでは帳をおろします。
闇より出でて闇より黒く その穢れを禊ぎ祓え
ご武運を。」
帳がおり、さっきまで見えていた青空は消えた。
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すずのあい(プロフ) - どうも特級呪霊ですが凄く素敵で、続きがあるのがとても嬉しいです。ありがとうございます。作者様の文章とても好きです、応援してます。 (2023年3月22日 4時) (レス) id: 9d705cdcb3 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - このお話はどうも特級呪霊です。の続きですか?同じ主人公ですか? (2022年12月12日 19時) (レス) id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - 杞鞠さん» コメントありがとうございます。私はとしまえんに行ったことがなく、閉園する前にあのメリーゴーランドに乗ってみたかったのでお話に出させて頂きました。私の憧れと杞鞠様の思い出が一致したようでとても嬉しく思います。 (2022年10月9日 12時) (レス) id: 2200f9fcc5 (このIDを非表示/違反報告)
杞鞠(プロフ) - コメント失礼します。【としまえん】が出てきて、つい懐かしく感じコメント入れてしまいました。思入れのある場所もお話に組み込まれて嬉しいです!ありがとうございます。 (2022年9月24日 3時) (レス) @page36 id: 6ec4929f5b (このIDを非表示/違反報告)
0000(プロフ) - あむさん» ありがとうございます!そのようなご感想を聞けてとても嬉しいです☺️これからもよろしくおねがいします! (2022年8月19日 20時) (レス) id: 7f6e3c2139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:0000 | 作成日時:2022年5月14日 23時