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五条「へー今年も3人。」

夏油「そ。また、男子2人と女子1人。よかったね、硝子。」

家入「ほんと良かったよ。
貴重な青春の登場人物がクズ2人じゃなくて。」

夏油「硝子、言い方。
…でもまぁ、後輩か…………楽しみだね」

五条「まじ興味ねー」

夏油「(ほんとうかな…?)」





春。

桜の花びらが散った頃、3人は入学してきた。





ガタガタと廊下を走り、
バンッと勢いよく教室のドアを開けたのは、
五条だった。


五条「えっ、お前ら会ったの?!俺がいないうちに?!」


と、大きな声でいう五条に、
席について肘をついている二人は
目線を移した。



夏油「悟が遅刻するからだよ」

五条「どんなだった!?」

家入「あれ、興味なかったんじゃ?」

五条「ぐ………」

夏油「まぁまぁ硝子。教えてあげようよ。」



夏油は第一印象をゆっくり話した。


七海建人
堅苦しく、強張った顔をしている。
細い。しっかりしていそう。

灰原雄
明るく性格が良さそう。
元気いっぱいで素直。





五条「で、女子は?」

夏油「AAって名前で、
呪術師としては良くも悪くも普通かも。」

五条「へー」

夏油「でも」

五条「?」

夏油「可愛かったよ」

五条「マジ?」

夏油「まじ」

家入「私の可愛い後輩に手を出すなよ」





3人は夜蛾が来るまで教室で駄弁っていた。


もちろん、その話題はずっと、

初めての後輩たちのことだった。









.






五条「(A………A…A…)」


寮に向かう道で、
五条は後輩の名前を反芻していた。
夏油が言うくらいだから、
恐らく可愛いんだろう。




  楽しみだ。




そう思いながら歩いていると、




五条「!」


神様が引き寄せたかのように
バッタリ、出会ってしまう。




『…!』




今、五条の六眼に映る彼女こそ、AAだった。



彼女の身体に纏わり付く呪力の流れは、

あまりにも繊細で綺麗で、

五条は思わず見惚れていた。




『…あ、あの、はじめまして。』


彼女はすぐにあの五条悟だと気づいた。



五条「…」


『Aといいます』



話しかけられ、五条はふと我に返る。

そして

ぺこりと頭を下げて、顔を上げた彼女を

まじまじと見ていた。




五条「…なんだ、可愛くねぇじゃん」


『え』


五条「(可愛いっていうより美人だろ………割と好みかも)」


『(…え……なにこいつ)』





これが五条と、AAの出会いだった。

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.(プロフ) - 白うささん» ありがとうございます!!🙇‍♀️🙇‍♀️どうしても書きたくて書き始めてしまいました!ちょこちょこ書いていきますので、どうぞよろしくお願いします☺️ (10月18日 0時) (レス) id: e37fca8de3 (このIDを非表示/違反報告)
白うさ - prologueからもう好きです!!南にたどり着くまでに、、、、最高ですね!!私本誌勢なので、これ見た瞬間ヒュッとなりました!!そこだけでもう感動です!! (10月17日 22時) (レス) @page1 id: 81609dea98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:. | 作成日時:2023年10月17日 21時

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