実験系YouTuberの相棒はゼラチンでした。2

帰り道。 ページ49

そらちぃと一緒に外に出てった。スマホ見たら今昼の3時半。6時に帰ってこれたらええかな。

『行こか』

無駄にいい天気の空見上げてから横のそらちぃ見たらなんかそわそわしとる。

『なに、緊張しとんの？安心し、ただの買いもんやって笑』

そ「してないよ笑」

『おんなじ身長やから地味に親近感沸くw』

そ「褒められてんのかバカにされてんのか」

『あははははww』

二人で笑って歩きだした。


買いもん終わって袋もっとったら俺が持つって持ってくれた。

通りかかった公園の時計見たらぱって見たらもう5時。

何でもない話しながら帰り道歩いとった。

周りももうすーっかりオレンジ色になって夕方感で溢れとる。

『やっぱリーダーって凄いな。そらちぃあんなんよう…』

そ「それさ、」

喋りかけようとしたら遮られた。

『ん？』

そ「…俺もそらって呼んでほしいなって」

ちょっと黙って私の方は見ずにぼつぶやいた。

そ「あ、でも強制はしないよ！」

慌ててこっち向いて否定した。

なんなんやろ。アバンティーズは甘えんのが得意なんやろか。

『じゃあ私からもいっこ交換条件。』

なに？って聞いてくれた。

『みんなとおんなじ感じできてほしい笑』

歩き止めてゆったらそらちぃも止まってくれる。

深呼吸して、落ちついて。

『正直な、前からちょっとだけやけど、そらちぃ、ちゃうわ、

そらとだけ距離みたいなん感じとった。

なんてゆーかこう、女子と男子みたいな。壁？そういう区別昔っから苦手やねんな、女子やから気使うみたいなやつ。笑』

ちょっと笑いながら思っとった事ゆってみる。怖くて顔はみれんけど黙って聞いてくれとる。

『けど、もっと友達っぽくして。笑

ゆっくりでいいからそらとももっと仲良くなりたい。』

俯いとった私に寄ってきてくれた。

そ「了解。下向くなって。帰ろ。ちゃんとそらって呼んでね笑」

顔あげたら眩しいぐらいの可愛い笑顔に夕陽があたっていつもの数倍はかっこよく見えた。

帰り道、喋っとったらそらちぃより、そらの方がしっくり来るかもとか思ったりしなかったり。

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