実験系YouTuberの相棒はゼラチンでした。 (ページ41)

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いたいけどさ。ページ41

「え、何それ」

あーあ。見つかった。

隠しとこうと思った。

藤本萌花に切り裂かれた頬。

たぶん、そこそこ大きい。

わざわざ裏口からはいったのに

なぜかおったりくにみつかった。

これ以上、心配も迷惑もかけたなかったのに。

「え、ドッキリ？笑」

ヘラヘラ笑うりく。

泣いたら痛いから絶対泣かん。

そう思ったのにその笑顔見たら自然に溢れてもた。

ば「あら？裏口？

…Aちゃん、どうしたのそれ！？

血が出てるじゃない！」

じ「なんだ？」

私は諦めてほっぺたを隠しとったてを離した。

まだ凄く凄く痛い。激痛が走る。

『ぅ、あ、』

よっぽど酷いんか、ばあばとりくはなんも言わんと、

じいじは救急車を呼んだ。

病院で手当してもらったあと、

家族での取り調べを受けた。まだ痛い。

「なんでゆってくんないの？」

私はただ無言で俯くだけ。

母「言いたくなかったら、勿論いいよ。」

ば「そうよ、今じゃなくても。」

すると(りく)母が背中を擦ってくれた。

暗い雰囲気がただよう。

病院の先生が多分綺麗には治らんって

言っとったんを盗み聞きした。

この人達が暗いんは多分、そのせい。

こんなん、堀内家やない。

『ごめんなさい、

ごめんなさい。』

私の謝る声とお母さんが背中を擦ってくれる音だけが部屋に響いた。