【刀剣乱舞】出来損ないの刀【鶴丸国永】

出来損ない三十二振 ページ36

〜Asid〜







遥「ほ〜らぁ、早く決めてよ〜」






手足をバタバタさせて煽ってくる御主人






『……………………』





蒼「…そいつの…とこに…行っちゃダメ………」





まださっきの傷が癒えていないのか



途切れ途切れで話しかけてくる兄様の主人





選択肢は2つ






その選択が吉と出るか凶と出るか…





遥「もー待ちきれないじゃん！」




鶴「なっ…！！！」




『！！！！』




御主人がこちらに向かって歩き出した




首元には刀があるのにもかかわらずに





遥「痛そうに見える？ううん、痛くないよ。だつてAが今まで心に受けてきた傷はこんなのよりもっと痛いでしょ？僕にはその痛さがわかる。君を理解できるのは僕だけだよ？さぁ、僕のとこに戻っておいで」ﾆｺｯ




私のこと、理解してくれるのは御主人だけ





ずっとそう思ってた




でもよく考えたら違う




別に理解してもらわなくても




自分を認めてさえしてくれれば




私は何でも良かったんだ




誰かに認めてもらいたくて




必死だっただけ。







…とっくに気づいてた




御主人が私を"モノ"としてしか見ていない事も




自分の力を示す為の"道具"として傍に置いていたのも




私への愛も"偽り"だった事も




全部知ってた








それを認めたくなかっただけ






信じたくなかった









ただ、それだけなんだ






┼┼┼┼┼┼┼┼┼

なんか話ごちゃごちゃしてきましたね…
混乱してしまったらごめんなさい

出来損ない三十三振→←出来損ない三十一振

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す