刑務所には、もう一人。2【日常組】

刑務所生活93 ページ48

「いやぁこれで鉄のインゴット手に入れたんで作れますよ鉄ピッケル!え?もう作っちゃいます?」

「作ってもいいんじゃないです?」

「は?俺また行ってくんの?」

なんであなたそんなに怒ってんですか自分で言ったんじゃないですか

「早めに手に入れたほうが…」

「分かった行ってくるよ!くそぉなんでこんなリスクを!」

リーダーの宿命的な(?)

てかなんでさっきからそんな怒ってんの…

「いやぁ怖いなぁ見張りも欲しいけど…」

『書類があるんですよぉ!行きたいけど行けないんですよぉ!今日書類多いんだよ!おぉ!?』

「まだ何も言ってないじゃないですか!?」

書類多いの!の!


「もう看守来たら二人で扉の前大集合して中見えないようにするしかないね」

あ、良い案だねそれ。なんかシュールだね想像すると…

「＿よし作った!…






＿あ〜良かった鉄のつるはし作ったよぉ…!」

バレなかったのね…


その後暫くすると看守がやってきた(みたい)


「誰か隣の醸造室に行ったか?」

「えっ?!」

!?まずくね…!?


「いや釣ってますよ?」

「ずっと釣ってましたよ?」

「まぁそれだったら良いんだが…」

…まぁバレなかったから良かったか。危なかったね。

「いやびっくりしたなんでこれ人釣れるの?!凄くね?」

釣り竿で人を釣る…?(困惑)

釣り竿は人を釣るものじゃないです…

「え、お、すごいこれ見て!みて？」

「おぉ!」

「すごくね?こんな事できるの!?」

「てな感じでずっと遊んでました」

はしゃぎ過ぎだ。

「ん?遊んでた?」

「あぁ遊んでないです!」

「ずっと仕事してました!」

必死に弁解をする二人を見て大変そうだと思った私である。

「全くちゃんとしてくれよ?」

「何なの今の…w」


殴る音の後に水にぽちゃんと入る音と死神くんが「痛っ」と言っていたのが聞こえたのを見ておそらく看守が殴ったんだろう。可愛そうに。

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