刑務所には、もう一人。2【日常組】

刑務所生活63 ページ17

「あの〜…ちょっとここ失敗しちゃったんでもっかい新しい本もらうってことは可能ですかね?」

「署名しなければ直せるだろ」

「もう署名しちゃったんですけど…」

「何故署名したんだ」

「すみませんあとから見て間違えてるなって」

つまらん。なんだこれは!←

てかまだその本が園芸初級ってことは黙ってるのね。バレるのも時間の問題か…

「じゃあちょっと本を渡してくれ」
　
「はい!いや…すみませんちゃんと書きます」

死神くんがそう行ったあと、しばらくの沈黙が訪れた。

「なんだ?渡してもらおうかじゃあ」

そう言って詰め寄る看守の姿はまさにアニメとかでよくある悪役そのものだった。やめてください。

「いや書きますちゃんとすみません…」

「いやもう署名しちゃったんだろ?」

「いや大丈夫です」

詰め寄る看守に対応をしていく死神くん、そろそろ看守も諦めてほしいところ…まぁこれが意図的にやったのかどうかってとこだけどね。

「ん?どういうことだ?署名しちゃったんだろ?書きますってのはおかしいだろ?」

「いや…」

見事に論破された死神くん…もう弁解のしようがないね…

「ていうか何ならそっち側のミスっていうかなんていうか」

お?お?随分強気だな!

「何ならそっち側のミス…」

「前頂いた本があの…園芸初級って書いてあって…」

「あー…こっち側のミスだなそれは」

看守があっさり認めること今回しかないんじゃないかな?(偏見)


「気づいたの一番最初だったよな?園芸初級って本貰ったんだけどって言ってましたよ?」


「何故すぐ言わないんだ?」

「いやあの意味があんのかなって深い考察を僕らで行ってましたよ?これは僕らになんかしろってことなのかなって」

と死神くんが追い詰められてるところにぺいんとさんが助言した

「純粋にミスっただけだ」

『いっその事園芸しなよw』

「どこでやるんですか!w」

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