虎の娘《５》 (ページ9)

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そして収録が終わると事務所の前で集合する。

松倉「…俺一緒に行っていい感じ？」

A 「逆になんでダメなの(笑)」

トラジャの楽屋を出る時遠慮がちに私たちの斜め後ろを歩くまちゅの手を取って横に並んでもらう。

集合場所に着く頃にはHi美のみんなは既に居た。

A 「ごめん、遅かった？」

岩﨑「本当にめっちゃ待ったんでAさん奢ってください」

A 「なぁくんと瑞稀とまちゅになら奢る」

髙橋「海人くんにも奢ってあげてよ」

相変わらず突っかかってくるふたりの対応をしながらうみのことを見ると優しい目で笑っていた。

井上「てかどこ行く？ファミレスで良い？」

瑞稀のその言葉にみんなが頷いて一番近いファミレスに向かう。

A 「あ、てかなぁくんもタメで良いよ。私猪狩と作間の同期だからそんな言うほど先輩じゃないし」

岩﨑「あ、わかりました～」

A 「大昇には言ってない。なんか優斗もタメだけどゆとたいたいには許す気ない」

髙橋「なんで！？俺Aのことめっちゃ尊敬してるよ」

A 「なら尚更敬語使って」

そんなことを話しているうちに到着して適当に席に座る。

岩﨑「海人くんとAさん隣じゃなくて良いんですか？」

A 「マジで一生喋るじゃん。ちょっと黙って？」

中村「帰ったら思う存分イチャイチャするから良いよ、Aと仲良くしてあげて(笑)」

髙橋「え、やっぱ家では色々やってるんですか？Aこんな清楚ぶってるけど」

井上「あ、俺も気になるそれ」

今までは優斗と大昇だけだったから流してきたけど、瑞稀にまっすぐ言われてなぁくんからも興味の目を向けられて逃げ場がなくなる。

中村「いや、何も変わらないよ本当に。ずっとこのまま」

松倉「あの日の一回だけ？」

中村「まあ、うん」

うみも若干はぐらかすように言うとこの話題は終わった。

藤井「Aちゃんの表情見てたら幸せなのめっちゃ伝わってきます」

なぁくんにもそう言われて恥ずかしくて俯く。

それからしばらくして現地解散で別れることになった。