虎の娘《５》 (ページ31)

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＿目標

中村「とりあえず俺は今年中にAのアラームを卒業する」

A 「言ったね？年明けたらアラームしないからね」

中村「…あ、やっぱ無理。5年以内」

A 「なっが(笑)もうちょっと真面目な目標無いんですか」

中村「誰の名前を言っても分かってもらえるようになる」

A 「待ってガチなの来た」

中村「でもうち頭良いキャラも可愛いキャラも全部被ってるんだよな…キャラ被りしてる人キャラ変してもらって」

A 「…キャラ変？」

中村「トラジャの頭いい人が今如恵留くんとAで被ってるでしょ、だからどっちかがそのキャラ譲るの。そうすれば〇〇といえばトラジャの賢い人って」

A 「あ～…うん、分かるような分からないような」

中村「まあでも真面目な話俺ら勉強出来る人も演技出来る人も揃ってるわけだからもっと色んなところに活かしていきたいよね」

A 「それはそう。私はローラーとか色んなグループに加入して培ってきたものを上手く活かしたい」

中村「Aに着いていってばっかりだったらいけないよね、頑張ります」

A 「いやいやお互い様だよ。一緒に頑張ろ」

そんな感じで若干ふざけつつうみとの対談も終わって楽屋に戻る。

A 「なんか対談っていらない神経使うね。変に疲れた」

中村「絶対俺のせいじゃん(笑)」

A 「あ、自覚あった？良かった。無意識であんなの言ってたらもう私うみのこと…」

中村「A自分が色々考えてるって表に出したくないタイプでしょ？」

さっきまでのおふざけのノリと同じように返そうとすると突然真面目な表情になるうみに戸惑う。

中村「自分がオリメンじゃないこと気にしてるのか分かんないけどメディアでグループに関する意見ちゃんと言ったことなかったから本心全部出すの嫌なのかなって思って。余計なお世話だったらごめん」

A 「…分かってたの？」

中村「一応Aの彼氏なんで」

平然とそう言ううみに思わず感心してしまう。

全部分かってて気付かないふりをしてくだらない話をしてくれたんだ。

やっぱりうみには一生敵わない。