虎の娘《５》 (ページ30)

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＿ Travis Japanへの加入が決まった時の心境

中村「俺は純粋に嬉しかった。その時には割と距離も縮まってたし可愛がってる後輩の一人だったし。…決まった時の心境だけで良いんだよね？」

A 「うん。私もうみだけはちゃんと味方で居てくれてるって信じてた」

中村「その頃にはもう初心者スタートとは思えないぐらいだったし実力的には何の不安も無かったかな」

A 「私ハイハイ結成までは自分が弱すぎたから辞めなかったけど、トラジャ加入当初辞めなかったのはうみのおかげだと思ってる」

中村「俺は何もしてないよ。みんなの心を開かせたのはAの努力だよ」

A 「でも、その努力をさせてくれたのはうみじゃん。あの頃はなんか宮近も受け入れてくれてなかったから、うみが声掛けてくれなかったら必要最低限以外事務所に近付こうとしなかったと思う」

中村「海斗もずっとAのことは認めてたんだけどね、ほら海斗って影から見守るタイプじゃん？」

A 「…うん、今なら分かる。けどあの時辞めなかったのはうみのおかげだよ、ありがとう」

＿今の印象

中村「はい、来ました。今の印象！…マジでわかんないです」

A 「ねえ、何(笑)テンションと回答が合ってないんだけど」

中村「そんないちいち印象とか考えて喋ってないもん、AはAじゃん」

A 「まあ確かに(笑)…そういえばあれだね、うみ最近私のことお前呼びしなくなったね」

中村「え、お前って言われたい人？」

A 「そういう訳じゃないけどなんかちゃんと丁寧に接してくれるようになったんだなって思ってた」

中村「そりゃ、大事なメンバーだし」

A 「一時期私の名前覚えてくれてないのかなってぐらいお前呼びだったけどね」

中村「それ理由もちゃんと全部分かってて言ってるよね、キレるよ？」

お前呼びが無くなったのは付き合い始めた頃、お前としか呼ばれなかったのは別れていた時期、もちろん全部分かってて言ったこと。

半分悪戯で言ってみるとうみに睨まれて謝りながらこの話題の対談は終わった。