虎の娘《５》 (ページ29)

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対談 - 中村編 - ページ29

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対談二人目はうみ。

どういう選抜なのか分からないけど、真面目な話をする機会が多いメンバーからだから最後の方話すこと無くなっちゃいそうだな、なんて思いながら前と同じように会議室でスタッフさんのことを待つ。

中村「…今の印象何て言う？」

A 「そういうのって相談するものじゃなくない？」

中村「可愛い彼女ですって言っていい？」

A 「無理です」

宮近の時とは違って緊張感も何も無く待機しているうちにスタッフさんが来て対談が始まった。

＿お互いの第一印象

中村「本当の第一印象っていうかこっちが一方的に知ってた時の印象は歌もダンスも初心者だけど一生懸命で海斗がめっちゃ可愛がってる女の子。話し始めてからは素直でいい子、みたいな。まあ今とあんまり変わんないけど」

A 「え、私がトラジャのとこ泣きつきに行く前から知ってたの？」

中村「有名だったよ、女の子なんて聞いたこと無かったもん(笑)海斗が指導係任されてるのも知らなかったからなんか知り合いの子なのかな～とか思ってた」

A 「全然知らなかった…うみの第一印象はあれかな、一番助けてくれる頼りになる先輩」

中村「海斗もAも人見知りで二人揃ってオドオドしてるんだもん、声掛けたくなっちゃうでしょ(笑)」

A 「めっちゃ助けられてました」

中村「すっごい真面目だったけどやっぱり初心者だから周りよりは分かりやすく遅れててそれを自覚してる感じあったからすぐ辞めちゃうと思ってた。まだ純粋だったから全部の言葉真に受けていちいち傷付いてたし」

A 「正直ハイハイが結成されるまでの記憶ほぼ無いぐらい病んでたから私がもうちょっと強くて辞めたいって言う勇気があったら多分辞めてた」

中村「普通の女の子よりも繊細で純粋だったもんね、なんであんな子がこんなところに来ちゃったんだろうって思ってた」

A 「…あのさ、さっきから気になってたんだけど"純粋だった"って過去形なのやめてもらって良いですか」

中村「え、逆に純粋なんですか？(笑)」

A 「ちょっと誰かこの人追い出してください」

完璧に話が逸れたところで次の質問に移る。