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ひとりが宮近と睨み合っている中、ひとりがさり気なく私の方に近付いてくるのを愛想笑いでさり気なく避ける。









宮近 「俺たち仕事中なんで帰ってもらっていいですか」









男 「じゃあ仕事終わりに来るよ。何時終わり?」









なかなか引かない男の人たちに宮近もイライラし始めているのが分かる。









男 「じゃあさ、これだけ教えてよ。Aちゃんって彼氏とか居る?」









宮近と睨み合っていた人も私の方を見てそう聞いてきて、完璧に逃げられなくなる。









さり気なく宮近のことを見ると「言わなくていい」とでも言いたいのか静かに首を振っている。









そんなの分かってるよ、言うわけないじゃん。









A 「…私、アイドルなんで」









男 「なにそれおもんな」









A 「…は?」









目だけは合わさないようにして控えめに答えると、煽るようにそう言われて思わず強く言い返してしまいそうになる。









もし宮近が咄嗟に目で止めてくれなかったら多分喧嘩してた。









宮近 「もう帰ってもらっていいですか」









私のイライラも限界が近付いていることを察しているのか宮近が冷たくそう言う。









男 「…守ってくれる優しいお兄さんがいて良かったね」









最後の最後までよく分からないけど、煽るようにそれだけ言ってふたりは人混みの中に消えていった。









A 「ねえ、なんかめっちゃムカつくんだけどどうしたらいい?」









宮近 「何もされてないだけマシって思った方がいいよ」









A 「アイドルしてるって言ったらおもんなって言ったんだよ、何それ!?なに、うみのこと言えば良かったの?」









宮近 「分かったから落ち着いて(笑)これからこんなことがあったとしても間違っても絶対言い返したらダメだからね」









恐怖からの解放感とシンプルな苛立ちから口が止まらない私を宮近が落ち着いてなだめてくれる。









こういう時冷静にこれからの対処法をしっかり教えてくれる宮近が指導係で良かったと改めて思う。









それ以降変な人たちが来ることはなかったけど、色んなファンの人が居るんだと学べた。

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美紀(プロフ) - 移行おめでとですコロナに気をつけてくださいね (2021年10月22日 8時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:y | 作成日時:2021年9月18日 7時

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