虎の娘《３》 (ページ17)

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しばらくそんな感じでゆるく話しているといい時間になってきたからみんなに電話をかけてみる。

A 「あ、じゃあメンバーに私の印象聞いてみよっか。誰がいいですか～？」

コメントを見ていると色んなメンバーが出てきていてどうすればいいのか分からない。

A 「じゃあなんか需要ありそうだから宮近にかけま～す」

指導係からの同じメンバーっていう関係だし一応Wセンターとして活動しているから多分このコンビは人気だと思う、知らないけど。

宮近はすぐに電話に出た。

宮近「もしもし？」

A 「あ、宮近？宮近私のことどう思ってる？」

宮近「…なにそれ、急にどうしたの。なんかあった？」

何も説明せずに言ったからなのか明らかに戸惑っているトーンでそう聞き返してくる。

A 「今インスタライブしてるんだけど」

宮近「あ、インスタライブね！ちゃんと最初からそう言ってよ心配になっちゃうから(笑)」

A 「で、どう？どう思ってるの？」

無茶ぶり過ぎることは自覚しているけど、あまり長くなると他のメンバーにかけられなくなるから少しだけ急かす。

宮近「ん～なんだろうね、かわいい後輩♡みたいな？」

A 「…そんなの思ったことないでしょ」

最後ちょっと笑ったの気付いてるんだからね。

インスタライブだからなのかギアを上げている宮近に冷たく返す。

宮近「…真面目に言うと正直心配になるぐらい頑張ってるからちょっとぐらい休みな、って思ってる。インスタライブの為だったのかもしれないけど今日自主練しなくてちょっと安心したもん」

A 「あの、ガチなのやめてもらって良いですか(笑)」

それから少しだけ話して宮近との電話を切る。

A 「宮近とは普段から電話して相談乗ってもらってるから急に変なこと言い始めて心配になったんだろうね、ちょっと申し訳ないな～」

宮近との電話の反応を見ながら独り言のようにそう言って次に何をするべきなのか考えてみる。

でも初めてなのもあってどうすれば良いのか分からなくてひたすらコメントを読むことしか出来ない。