虎の娘《２》 (ページ14)

今日:4 hit、昨日:7 hit、合計:68,692 hit

. ページ14

・

ちょっとふざけたように怒ってみるとふたりとも律儀に謝ってきて逆に申し訳なくなる。

浮所「出来たときAちゃん一年生だったので如恵留くんが負担になっちゃうんじゃないかって」

A 「え、同い年だよね？(笑)」

那須「…次やる時一緒にやりましょ」

若干無理やりだけど許可を貰って小さくガッツポーズをすると少しだけ笑われた。

A 「ね、ていうかさ今さらだけど敬語やめてよ」

藤井「いや、でも先輩なので…」

A 「私もトラジャそうだったから気持ちは分かるけど私先輩出来ないからやめて(笑)」

ここまでほぼ絡みが無かったのに急にこんなことを言われると困るのは分かるけど、ほとんど年も変わらないし入所日も3年ぐらいしか変わらないから何なら舐めてほしい。

宮近にタメ口を禁止された時のように「先輩命令」と言うとみんな大人しく頷いてくれた。

A 「なんか定期的にこの楽屋来たら若返れそう」

岩﨑「Aちゃん十分若いじゃないですか」

A 「ねえ敬語！大昇くんは優斗の同期なのにしっかりし過ぎなんだよ」

優斗も大光も黒田もみんな加入した途端タメ口で散々いじってきたのに許可しても敬語が抜けなくてさりげないお世辞も言えるとか本当にいい子。

てか楽屋に来てみて改めて思ったけど美少年みんないい子。

タダ飯はこういう子に奢りたくなるんだよってうみに言ってやりたい。

藤井「でもやっぱりさすがですね、ずっと色んなグループに入ってただけあってコミュ力高い」

A 「うそ、コミュ力高い！？そんなの初めて言われた」

金指「いや思いました。懐に入ってくるの上手いな〜って」

A 「ねえ高校生がそんなこと考えながら会話しないで」

金指「高校生いじりやめてください(笑)」

にこにこと笑ってツッコんでくる金指くんは高校生というより小学生、もっと言えば幼稚園ぐらいの子に見える。かわいい

そんなことをしていると次の仕事の時間が迫ってきていて大慌てで一緒にTikTokを撮ってもらって初めての投稿をした。

A 「…やっぱり慣れてるね、年の差感じた」

迷うことなく投稿してくれたみんなにお礼を言って美少年の楽屋を出る。