虎の娘 《２》

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そしてふたりのエピソードも話して次のおたよりに移る。









A 「…あ、これは私も気になってた。Aちゃんのことをちゃん付けする人と呼び捨てする人の差ってなんですか」









松倉 「さっきもだけど送ってくれた方を言ってください(笑)」









A 「あ、茨城県 ラジオネーム アイドルみたいさんからです。だから多分元太のファン」









元太はちゃん付けだもんね。









こう見えて繊細だし臆病だから分からなくもないけど、女慣れしてそうな雰囲気もあるからファンの方からしたら呼び捨てじゃないの不思議かも。









松田 「なんでそんなの分かるの！？(笑)え〜、俺はなんだろ。なんか呼び捨てしたらダメな気がする」









A 「なにそれ(笑)」









松倉 「なんか前言ってた。Aは神聖な人だから呼び捨てにしちゃダメだって」









A 「じゃあまちゅはそう思ってないってこと？(笑)」









少しだけ意地悪としてそう言うと焦ったように首を振るまちゅ。









まちゅがいい人なのは知ってるし別にちょっとぐらいいじってくれても全然怒らないのに。









松田 「他は誰だっけ、しめと如恵留？」









A 「あ〜…、かな、」









松倉 「如恵留は女性を呼び捨てに出来ないって言ってそう」









松田 「特に年下だから大切にしないとって言いそうだよね(笑)」









そんな話で盛り上がる松松。









私としめちゃんが不仲だったことはふたりも知ってるから触れようとしない。









A 「…多分それもあるけど、私最初にトラジャに入ったの弟組だったからその時に3人と距離が縮まったのもある」









弟組の3人の方が距離が近かったのは事実だけどこれは嘘。









初めての加入の時は閑也も宮近も完璧に冷たくて、何ならしめちゃん以上に認めてくれていなかった。









本当にずっと優しかったのはうみだけ。









松倉 「もうみんな仲良いでしょ、この際全員呼び捨てにすれば？(笑)」









松田 「え、無理です」









A 「元太一番馴れ馴れしかったのに永遠にちゃん付けだから距離感分かんなかった」









どれだけ言っても絶対に首を縦には振ってくれなくて、結局元太はこれからもちゃん付けでいくことになった。

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