虎の娘 (ページ9)

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マスターキーで部屋に入って進んでいくと、ふたりともしっかりと布団に入って寝ていた。

あんなうるさかったのに寝返りすらなかったのすごいな、

松倉「じゃあ並べていいですか？」

A 「あ、待って寝顔撮る」

吉澤「凄いちゃんとしてる(笑)」

そして寝顔を撮り終わるとそれぞれ思い思いにいたずらをし始めた。

私たちは松倉が並べているのを邪魔しないように落書きをしていく。

川島「大丈夫かな、怖いなこれ」

A 「いや本当にそう」

そんな私たちの心配もつゆ知らずニコニコとゴキブリの列を作っていくまちゅ。

その頃もう片方を見るとしめちゃんが元太の頭にクリームを乗せて、うみがクラッカーの準備をして顔の上で閑也が水風船を持っていた。

それ全部やる気？元太大丈夫？

中村「クラッカーしちゃっていいですか？」

松倉「どうぞー」

クラッカーの音と上からの水風船で元太はすぐに起きた。

松田「…ちょ、とまって…あの状況が…」

まあそりゃそうなるよ。

急に爆音で起こされたと思ったら上から水が降ってきて頭にはクリームが乗ってるなんてなかなか無いもん。

中村「寝起きドッキリでーす！」

松田「あ、いやうん。それは分かるんだけど…」

大変そうだと思いながら宮近を見るとぼんやりとはしているけど、起き始めているみたいだった。

松倉「ちゃか起きた？」

宮近「…んー、」

A 「起きてなくない？(笑)」

宮近「…や、起きてる…」

起きてるとは言ってるけど、ゴキブリを見ても何も言わないし絶対頭は起きてない。

松倉「見てちゃか！これ俺が並べたんだよ」

宮近「…ゴキブリ？」

松倉「そう！こんなの滅多に見れなくない？」

宮近「そうだね、虫だもんね」

会話が成り立ってるのか成り立ってないのか分からないけど面白いからこのまま放置してみる。

宮近「…もうみんな起きてる？」

A 「うん、これで最後」

宮近「そっか、」

朝だからなのか本当に凹んでるのか分からないけど暗い表情になる宮近。

宮近「…次はさ、俺も誰かにやりたいなって」

A 「あーごめんね(笑)じゃあ言っとこ！」

そうしてこの回の寝起きドッキリは終わった。