虎の娘 (ページ48)

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次の日の夢の国は昨日のことを引きずってしまってなんとなく気分が乗りきらなかったけど、みんな接し方はいつも通りだったし宮近とうみも「悪口ではない」と言ってくれたから気にしないことにした。

松倉「夢の国と言ったら被り物でしょ！」

そう言いながら一目散に売店の方に走っていくまちゅ。

それを追いかける元太。

もうこれはあの2匹のリスでしかないじゃん。

昨日しっかり寝たのかいつも以上にハイテンションな松松に置いていかれながらもみんなで売店に行く。

中村「とりあえずこれ乗って…あ〜あとこれも行きたいな」

みんなが思い思いに買っているなかひとつもグッズを見ないでひたすらパンフレットを眺めているうみ。

A 「…ん〜、うみはこれかな」

小さく呟きながら適当に近くにあった帽子をうみの頭に乗せる。

中村「え、何これ」

A 「可愛いじゃん、いいと思う」

私がグッドサインを出すと少し怒ったように帽子を外した。

中村「お前何個下だと思ってんの」

そう言いながらもまっすぐレジに向かっているうみ。

本当に素直じゃないよな〜と思いながら自分のグッズも探した。

川島「え〜すごいみんな可愛い！じゃあ写真撮ろ」

松倉「如恵留ほんとにトラジャ大好きだね(笑)」

みんなが買い終わって売店を出ると大喜びの如恵留が携帯を持って全員を撮った。

そして朝から閉園の時間ギリギリまではしゃぎ倒してホテルに帰る頃にはみんなぐったりだった。

川島「明日午前中にチェックアウトする予定なんですけど皆さん大丈夫ですか？(笑)」

如恵留がそう声をかけてもみんなベッドに寝転んで全く動かない。

川島「絶対汗かいてるからそのまま寝ないでね」

A 「元太とかしっかり寝てそう」

川島「もう今寝てる人は置いて帰ります」

修学旅行みたいなことを言いながら綺麗に荷物をまとめてお風呂の準備をしている如恵留。

この場にいる人全員同じグループで活動してるメンバーなんて何も知らない人が見たら絶対信じないと思う。

私も寝たい気持ちは山々だったけどさすがに置いて帰られたくなかったから荷物をまとめて準備をした。