虎の娘 (ページ45)

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本当にプライベートなのかと疑いたくなるぐらい騒ぎ倒しながらみんなお風呂に向かう準備をしていた。

川島「さすがに混浴は無くてAちゃんひとりになっちゃうけどごめんね」

A 「全然いいよ、気遣ってくれてありがとう(笑)」

私も一緒に入りたいなんて全く思ってなかったし、ここまで全部してもらって文句なんて言えるわけがないのに本当に申し訳なさそうに言ってくる如恵留。

松田「多分この時間誰も居ないから男子風呂来てもいいけど」

宮近「絶対居るからやめろ(笑)」

松倉「何なら一番多い時間だと思うよ」

そんな感じで終始騒がしく大浴場まで向かう。

女子風呂に入ってからも壁越しに聞こえてくるぐらいずっとうるさくて、本当に周りに誰も居ないのか不安になった。

久々にゆっくりと大浴場に入ってリラックス出来て今までの疲れが全て流されていく気がした。

しばらくのんびりしてから部屋に戻るとさっきまでの騒がしさが嘘のように静かだった。

普通に鍵が空いていたから入ってきたけどまだ誰も帰ってきてないのかと思って部屋を見ると普通に電気はついていたし、ちゃんと全員居た。

松田「いや、でもやっぱ無理だって。絶対Aちゃんそういうの嫌いだもん」

盗み聞きする気は無かったけど、みんなで小さく集まって話しているところを見ると入りづらくて影から見ていると突然私の名前が出てきた。

私の話…？

七五三掛「ちゃんとメンバー公認だから嫌がりはしないと思うけど」

松田「海人とかも認めてくれるの…？」

中村「なんで俺なの(笑)別にどっちでもいいよ」

ずっと見ていると宮近と目が合ってなぜか逸らされた。

宮近「…今日は終わろ。ほら寝る準備しないと」

松倉「まだ日付変わってないよ、ちゃかもう寝るの？」

宮近「なんか、はしゃいでたら疲れちゃったな〜みたいな」

ずっと私の方を見ながら言ってくる宮近。

そんな下手な演技の直後に私が戻ったら普通に私に気付いてやめさせたってバレるでしょ。

何の話をしてたのかは分からないけど、宮近の態度的に戻りづらくて適当に部屋の近くにあった自販機に行くことにした。