虎の娘

旅行 ページ43

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今は如恵留の運転する車でメンバー全員でホテルに向かっている。









事の発端は一週間前、仕事終わりで帰る準備をしていた時に如恵留が突然8枚の夢の国のチケットを出してにこにこしながらみんなに話しかけてきた。








どうやら如恵留が全員のスケジュールを確認してホテルも手配してすべての予定まで立ててくれていたらしく、その話を聞いた途端みんなハイテンションで食いついてそして今日に至る。









ロケでも撮影でもなく完全プライベートで全員で宿泊するのは初めてだからみんな一週間ずっとハイテンションだった。









ちなみに完全プライベートという話だからISLAND TVの撮影もしない約束になっている。









松田 「今日はホテルだけ？」









川島 「みんな仕事終わりで疲れてるでしょ。明日遊べるから」









ちなみに如恵留の立ててくれた予定は、とりあえず今日は休んで明日一日中遊ぶ、そして三日目は午前のうちに帰って家でゆっくりするというものだった。









この三日間のどこかにYouTube撮影の予定が入っていたと聞いた気がするけど、如恵留が黙って調整してくれたらしい。









如恵留のことだから私たちに言った日よりずっと前から考えてくれていたんだろう。









もし免許を持っていたら今すぐ代わって寝てもらいたいぐらい如恵留が疲れてないか心配だった。









宮近 「如恵留そこのコンビニで運転代わろっか？」









ずっと私がそわそわしていることに気付いたのか、隣に座っていた宮近が如恵留に声をかけた。









川島 「いいよちゃかは休んでて」








あっさりと断られて少し不服そうな顔をしていた宮近も私が景色を眺めているうちに気が付くと寝ていた。









川島 「Aちゃんは起きてたんだ俺の運転怖い？」









いつの間にか私以外全員寝てしまっていてミラー越しに目が合った如恵留にそう言われる。









A 「いや、全然…。何なら安心できすぎて怖い」









川島 「ありがとう(笑)もうちょっとで着くから悪いけどみんな起こしてもらってもいい？」









駐車場に入りながらそう言った如恵留に従ってとりあえず隣の宮近から起こす。









宮近 「…あ、着いた…？如恵留ごめんね運転ありがとう」








案の定うみだけはなかなか起きなくて、起きてもずっとテンションが低いけど何とか全員起きてチェックインをしてさっそく部屋に入った。

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