虎の娘 (ページ41)

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夏祭りページ41

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今日は雑誌撮影で擬似夏祭りをする。

こんな環境の中で開催出来ていないところも多いから気分だけでも味わってもらおうというスタッフさんの温かい気持ちがきっかけで決まったらしい。

A 「え、すごいわたあめもある！！」

七五三掛「Aのあんなテンション高いところ初めて見た」

宮近「一年ぶりに高校の友達に会える予定だったのにって昨年嘆いてたからね」

宮近が小さい声で言っているように昨年行けなかったこともあるけど、シンプルに完成度が高くて感動していた。

川島「Aちゃん浴衣も似合うね、やっぱりISLAND TVに…」

A 「如恵留ISLAND TVハマりすぎじゃない？」

吉澤「いやAは撮ってなさすぎ(笑)」

私たちがセットの方ではしゃいでいる間もずっと松松はふたりでくっついてスーパーボールすくいに夢中で全然こっちに来そうな気配は無かった。

A 「なんか楽しそうなんでもうあれ撮ってあげてください」

打ち合わせでは松松のショットの予定は無かったけど、あの松松は絶対ファンの方も見たいと思うからスタッフさんにそう相談した。

実際トラジャオタクの如恵留があのふたりを見て喜んでいるから間違いない。

A 「このわたあめって食べても良いんですか？」

中村「そんなわたあめ好きだっけ？キャラ？」

A 「ちょっと黙ってもらって良いですか」

どっちでもいいことにちゃちゃを入れてくるうみを軽く睨みながら、スタッフさんに許可を頂いたからさっそく作って食べ始める。

七五三掛「え、美味しそう俺もやる」

A 「しめちゃんがやったら可愛さ負けるからやだ！」

七五三掛「なんで！いいじゃん食べさせてよ」

川島「ふたりとも可愛いから大丈夫だよ、しめちゃん作ってあげるね」

珍しくしめちゃんとくだらない言い合いをしているうちにいつの間にか松松も合流していたみたいだった。

松田「何それ美味しそう俺もやりたい」

宮近「一回集合撮るみたいなので落ち着いてください」

私と如恵留がまとめるのを放棄してわたあめを配っているといい加減撮影をしたいというスタッフさんからの雰囲気を感じて咄嗟に宮近がまとめてくれる。

そして撮り終わるとまたそれぞれで騒ぎ始めた。