虎の娘 (ページ39)

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見学ページ39

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今日は紅孔雀の三人と私の通称年下組で先輩のライブ見学のために地方に行く。

いつもなら閑也やうみと行くけどスケジュールが合わず三人と行くことになった。

A 「見学の時は閑也とかのテンションで慣れてたからめっちゃうるさいんだけど」

松倉「いいじゃん低いよりはハイテンションの方が絶対いいよ」

A 「シンプルにうるさいんだよ」

新幹線の中でもずっと騒ぎ倒している三人を横目に寝ようかどうか迷っているとあっという間に最寄りの駅に着いた。

A 「え、すご。新幹線ってはやいんだね」

宮近「いやあなた何回も来たことあるでしょ(笑)」

A 「電車のスピードで慣れてたから」

松田「どうする？とりあえず何か食べる？」

私と宮近がどうでもいい話をしている間も松松のふたりは真面目にライブ開始まで寄れる店や飲食店を探してくれていた。

松倉「ね、こことか良くない？」

そう言ってまちゅが出してくれたのはご当地グルメが食べられるお店。

ここからも近く気軽に行けそうだったから満場一致で決定した。

松田「てかAちゃんとプライベートでどこか行くの初めてじゃない？」

A 「…あ、そういえばこれプライベートか。いや元太はあるよ。てか私しめちゃん以外全員プライベートで遊んだことある」

宮近「やめてよいい加減仲直りして(笑)」

A 「いやもう普通に仲良いけどタイミングが無いんだよ」

松倉「海人とはあるんだ」

先輩にも後輩にもうみと遊んだことがあると言うと驚かれるけど、何なら閑也に並ぶぐらいグループの中ではよく遊んでいるほうだと思う。

正直トラジャでの活動が増え始めた時に一番助けてくれたのがうみだったから私はうみと不仲だと思ったことはない。

松田「ね、今度ふたりで遊びに行こうよ」

A 「いいよ、どこ行く？」

松倉「今は俺たち居るんであとでにしてください」

そんなことをしているうちにお店に着いた。

宮近「みんな何食べる？」

席に着くと真っ先に宮近がメニューを開いて注文をまとめてくれた。

さっきのお店を探してくれるところもそうだけどいつもなら私がやっていることだから何となく新鮮だった。