虎の娘 (ページ33)

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Miyachika side

松松が加入してきた時からずっとAはふたりのことを年上だけど弟枠として可愛がっている。

でも元太は誰よりもガチっぽくて健気に頑張ってるのが可愛いと思ったりちょっと可哀想だと思ったり。

松田「なんで俺って一生弟でしかないんだろ…ちゃん呼びしか出来ないからかな」

中村「絶対関係無い(笑)」

松田「初めてのお酒で酔っちゃったところを家まで送ってあげて年上アピールする予定だったのになんでみんな着いてきちゃったの」

宮近「ごめんじゃん」

なんで俺がみんなに言ったことがバレてたのか分からないけど軽く睨まれて咄嗟に謝る。

あの日ずっと元太は「潰すわけない」って言ってたけど誰よりもAのこと大切にしてる元太がそんなことするわけないのは分かってたよ。

でも元太に誘われたAに「私酔いすぎたらどうしたらいい？」なんて相談されたら行こうって思っちゃうじゃん。

ちょっとテンションが下がってる元太を見て完璧にAを任せきれなかったことを申し訳ないと思った。

松倉「ねえ何なのこれ毎回(笑)」

吉澤「絶対元太のへこみタイム入るの面白いよね」

そう言って呑気に笑い始めるみんな。

でも何となく元太の気持ちが分からなくもない俺は笑えなかった。

入所したばかりのAの指導係から始まったから臨時加入の時から距離は凄くて頑張っても名字呼び捨て、タメ口になってくれたのもつい最近だった。

俺とはちょっと違うけど仲良くなりたいのにイメージのせいで一定の距離があるのって想像以上にキツいと思う。

吉澤「いやでも改めて思うけどTravis Japanに来てくれたの本当に奇跡だよね」

中村「加入の話白紙にしてもらうために松松が来るまでは塩対応にしたりしてたのにね」

七五三掛「あれ訴えられてもおかしくなかったよ」

川島「しめちゃんが言うな」

松倉「そんな酷かったの？(笑)」

宮近「やばかったよ、ほんとに。Aが来るだけで楽屋凍りついてたもん」

中村「本当は来てくれてめっちゃ嬉しかったのにやってることガチで子供なの(笑)」

黒歴史になってもおかしくないことを今はこうして笑い話に出来るぐらい全員距離が縮まったことを再確認して今回の男子会は終わった