虎の娘

男子会 ページ32

・








Miyachika side








今日は不定期で行われるTravis Japanの男子会。









場所は俺の部屋でシンプルに近況の話もあるしAの話もあるし色んな話をする(9割Aのことだけど)









こんなことを言うと絶対怒られるから言えないけど実は男子だけのグループもあったりする。









松田 「思ったんだけど最近うみんちゅ仲良くない？」









吉澤 「え、俺も思ったそれ！なんか距離近いよね」









七五三掛 「割とずっと小競り合いしてたのにどうしたの」









中村 「俺に惚れちゃったんじゃない？」









当たり前のようにさらっと海人がそう言うとあんなに騒がしかった部屋は一瞬で静かになる。









松田 「そういうとこが嫌われてると思ってたんだけどな」









中村 「俺ら当たり強いだけで仲悪くはなかったよずっと」









確かに俺と閑也が必死に相談に乗っていても、いざという時に頼りにしていたのはいつも海人だった。









多分ずっと一番信頼されてたのは海人だったんだと思う。









七五三掛 「そういうの一番ずるくない？」









松倉 「え、わかる。何か俺とかしめとかAに可愛がられること多いけど結局好かれるのって海人みたいなちょっと面倒臭いタイプだよね」









中村 「面倒臭いって言うなよ(笑)」









こうやってみんなが騒いでいるのを遠くから見ている如恵留。









でも何だかんだ一番如恵留がAのことを溺愛しているのも知っている。









宮近 「如恵留は嫉妬とかないの？」









川島 「俺のAちゃんへの好きってみんなへの好きと同じだから」









宮近 「お願いだから変な方向にはいかないでね。如恵留がガチで好きになったら面倒臭そう」









川島 「グループ活動に支障はきたさないから大丈夫だよ(笑)」









仮にそうなった場合、如恵留もAも頭良いからちゃんと切り替えてくれると思うけど本当に仕事でしか関われなくなりそうで怖い。









松田 「てかほんとに抜け駆けナシだよ！！」









宮近 「ガチで言ってるの元太だけだから大丈夫だよ(笑)」









突然リビングに居る家族にまで聞こえるんじゃないかというぐらい大きな声で言った元太。









それぞれで騒いでいた部屋は一瞬で静かになって全員の視線が元太に集まった。

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す