虎の娘 (ページ27)

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それから一通りみんなが考えた振りの振り写しをして一旦休憩することになった。

何となく納得いかないところが多くてメモしまくっているといつの間にか隣にはまちゅが居た。

松倉「A完璧主義だからその気持ちも分かるけど俺Aのコンセプトめっちゃ好きだし大丈夫だよ」

いつもと同じ太陽みたいな明るい笑顔をしながらはっきりとそう言ってくれるまちゅ。

前回リーダーだったからこそ、この責任感も不安も全部理解して励ましに来てくれてることが本当に嬉しかった。

A 「ありがとう」

松倉「しめも元太も励ましたりするタイプじゃないから言ってないけど、多分心配してると思うし認めてるから大丈夫だよ。自信もって」

明るくそう言いながら背中を叩いてみんなの居るところに行ったまちゅ。

それからグループごとに分かれて練習し始めた。

川島「小道具とか使う？」

A 「んー、どうしよ。でも無くても表現出来るよね」

宮近「まだ時間はあるから買ってこれるけど」

宮近と如恵留が小道具を探しに行ってくれたり、みんながイメージを共有してくれたりしているうちに気付けばパフォーマンス披露の時間が近付いていた。

A 「やばいな、過去一ダメかもしれない」

中村「いや俺好きだよ」

衣装に着替えながらメモを見て呟くとうみが独り言のようにそう言ってくれた。

吉澤「まじ大丈夫だから、頑張ろ」

スタジオに向かう途中で閑也も肩を叩いて励ましてくれる。

自信はなくても胸は張らないといけなくて、堂々とした表情でパフォーマンスをやりきる。

終わった瞬間安心感と達成感で思わずその場に崩れ落ちた。

松倉「本当に良かったよ！！Aお疲れ様！」

みんなが集まってきてくれる中でも特にまちゅが一番声を掛けてくれた。

A 「…本当にみんなありがとう…」

全員の顔を見てそう言うとみんな笑顔で頷いてくれた。

川島「やばい何か俺が泣きそう」

七五三掛「いやなんで(笑)」

6時間ぶっ通しで踊り続けてみんな疲れているはずなのに、全員が私に対して感謝を伝えてくれて改めてこのグループで活動出来て幸せだと思った。