虎の娘 (ページ20)

今日:11 hit、昨日:42 hit、合計:120,650 hit

. ページ20

・

海人が帰ってくるまでは残された3人で適当に雑談する。

松倉「てか海人スマホ持っていかなかったんだね」

A 「信頼してくれてるんでしょ私たちのこと」

松田「依存してないの偉いね～って褒めてあげる？」

A 「勝手にしてください」

松田「ひどっ！なんか今日Aちゃん冷たくない？」

多分私が冷たいんじゃなくて元太がテンション高すぎるだけだと思うけど、それを言うとまた機嫌悪いって言われそうだから黙っておく。

松倉「それはともかく次何する？」

松田「あれ意外とノリノリ？もしかしてケイ楽しい？」

松倉「うるさい」

まちゅにもはっきり言われて分かりやすくしゅんとする元太。

そして松松のふたりがじゃれているうちにうみが帰ってきた。

中村「ガチで外暑すぎる、みんなアイス食べる？」

A 「え、買ってきてくれたの！？たまには気利くじゃん」

中村「お前ほんといっつも一言余計」

そしてアイスを食べながら自然な流れでかばんを漁るうみ。

中村「…あれ、」

A 「どうしたの？」

中村「あれ俺携帯忘れた？そんな急いだっけ…」

割と普通のテンションで「ま、いっか」とそのままアイスを食べ続けている。

…あれ、思ったより反応薄い？

松倉「でも来た時触ってたよ」

中村「だよね、あれどこやったっけ」

そう言っているけどほとんど慌てている様子はない。

これ以上見てても面白くないと思ってすぐに元太が隠していたスマホを返した。

松田「…ごめん」

中村「いや絶対そうだと思った」

そしてすぐに返してもらったスマホを触り始める。

A 「気付いてたの？」

中村「スマホ無いって言った時から元太ずっとニヤニヤしてたから」

A 「元太そんな嘘下手だっけ」

そしてアイスを食べ終わってもまだみんなが来るという時間までは30分以上あった。

A 「ねね、人狼鬼ごっこやろうよ」

中村「ここで？」

A 「そう、事務所で」

松倉「ガチで荒らす気じゃん」

そう言いながらもみんなノリノリでさっそく元太がくじを作ってくれた。