虎の娘 (ページ11)

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案の定車では3人でふざけ倒し、着く頃には宮近はどこか疲れた表情をしている気がした。

宮近「お母さーん今日メンバー来るから」

もう既に入ってしまってからそう言う宮近。

A 「すみませんお邪魔してます」

松倉「お邪魔します」

松田「うるさかったらすみません」

YouTube企画にも全部ノリノリでしてくれるとは言え、こんな夜遅くに来ても快く受け入れてくれる宮近の親御さん。

宮近の人の良さは遺伝なんだろうな、

そしてさっそく宮近の部屋に入って年上組が来るまで準備を始める。

松田「…あ、そっか閑也の誕生日か」

宮近「だよね忘れてると思った(笑)」

松倉「ゲームの方にノリノリすぎてビックリしたよ」

そんなことを話していると年上組が到着した。

宮近「如恵留俺の部屋」

玄関が開いた音が聞こえると宮近が大声で言う。

松倉「分かるの？」

宮近「みんなが入る前は基本ここで遊んでたから何なら4人とも分かる」

そうしているうちに部屋のドアが開いた。

宮近「え、如恵留だけ来たの？(笑)」

川島「いや言ったんだけどみんな如恵留しか呼んでないからって」

宮近「みんな来て～」

そしてやっと全員が集まって閑也のサプライズパーティーが始まった。

川島「じゃあ早速ですが吉澤さん今日は何の日ですか？」

吉澤「…え、何の日って？」

中村「ぶっちゃけ分かってるっしょ」

七五三掛「いいよ早くして」

何故かいつもより塩なふたりを見ながら閑也が少し嬉しそうな顔をして言う。

吉澤「…誕生日？」

川島「そう！今日は吉澤閑也くんの26歳のお誕生日ですおめでとうございま～す」

如恵留のその言葉でそれぞれ買ってきたクラッカーを放つ。

中村「しめのデカッ！！」

七五三掛「昨年の分も含まれてる」

松倉「しめしずすんなって」

他が騒がしすぎて主役がほぼ喋ってないけど、ずっとニコニコして幸せそうだからそれだけで嬉しくなる。

松田「なんかいいね楽しいね！毎日誰かの誕生日会したい」

まだ何もしてないけど既に幸せいっぱいな表情をしている元太。

そして日付が変わるギリギリの時間にやっとプレゼントを渡し始めた。