好きのキモチ。【国見英】【影山飛雄】

キモチ。22 国見side ページ23

最近、Aとちゃんと話せていない。








最近というか、花火大会に行ってからって気がする。









あれかな、あのとき抱きしめたり手繋いだりしたのが嫌だったのだろうか。









花火大会後の夏休み後半の練習のときに、








国「A、おはよ。」







挨拶をしても








『お、おはようございます....』








決して目を合わせず、不自然であり









一緒に帰ろうとした時も








国「......あれ、Aは？」








松「さっき急いで帰ったよー」









それまで帰りは送っていたのに何も言わず先に帰ったり








こんな風に避けられ続けて、2学期になってしまった。









2学期は文化祭があるし、2人きりじゃなくても一緒にまわったりしたい。









どうしたものか、と俺は悩んでいた。









ーーー





及「ねぇねぇ！皆のクラスは文化祭何するのー？」








2学期が始まってから、数日後の部室







及川さんがそんな風に部員に話を振っていた。








お好み焼き、縁日、おばけ屋敷







様々なものが答えられた。







岩「Aと金田一、同じクラスだったよな？何やるんだ？」









岩泉さんが2人に話を振る。








金「えーっと、俺らのクラスはメイ....ふごっ」







Aが勢いよく金田一の口を塞ぐ。








金田一「なっ、なにすんだよA！」








『お願い。お願いだから言わないで。』









仲の良さそうにじゃれている2人を俺は少し離れたところから見ていた。









国(金田一はAと同じクラスだし、仲良いもんな。





俺も少し前まではあんな風にAと話せていたのに....)









胸がきゅっと苦しくなる。









国(......あぁ、これが嫉妬か。)









☆☆☆



皆さんのおかげでこのシリーズの『きづけよ、バカ。』が赤星になりました...！




本当に嬉しいです！ありがとうございます！




これからもよろしくお願いします！

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