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「あの六眼をなんて、まさかそんなわけないって半信半疑だったんだけどね。
心配しなくても私の術式はちゃんと戦えるよ。五条君、足元気を付けてね」
五「......なっ!!」
夏「悟!?」
突然床から伸び出てきた呪霊に足を掴まれ、
それを振り払おうと動かした足だが"掴まれている重み"が一切無く、
無駄に空ぶったように転んだ五条
だけど再び足元を見ると、そこに呪霊がいたような痕すら無い
五「は......?」
「それが私の術式。さっき君が言った"人の頭の中が読める"のは、どっちかと言うと拡張術式だよ。ごめん、これ以上は開示になっちゃう」
夏「悟、?」
五「......傑は何か見えた?」
夏「いや、何も.......?」
「とりあえず先に進もっか。君達に私の術式を隠すつもりは無いよ、ただ開示をしたくないだけ。上手く連携を取るためにも知ってもらう必要はあるしね。
じゃあお話しの続き。夏油君のその前髪はこだわり?」
夏「えっ、こ、これですか」
俺は確かに無下限を使った
不意を狙われて発動出来なかったわけじゃない
床から伸び出てきた時に咄嗟に反応して、無下限で接触を防いだんだ
......なのにそのまま足を掴まれたって事は、あの術式は無下限をも貫通する
まず呪霊を見た時に六眼がそれを幻だと見抜けなかった
そして無下限を無視して実際に掴まれた感触までした
つまりその場に幻影を映したんじゃなく、俺の脳や知覚に直接働き掛けたって事
事前に術式発動の準備は無かった
なんなら呪力にも動きが無い
まさか常に術式を展開......?
そんなこと出来んのかよ?
呪力焼き切れるだろ?
「へぇ、そうなんだ。でも似合ってるよ。五条君もスタイルいいし、二人とも芸能の仕事に興味無い?雑誌のモデルくらいなら紹介出来るよ」
夏「私はあまり目立つのは、
五・夏「「っ!?」」
「好きじゃないのか、それはしょうがないね」
感知していた呪力からして、お目当ての呪物はこの一個先の教室の中
五条も夏油も、そこに少しは手応えありそうな呪霊が鎮座しているのも感じ取れていた
だけど、その呪霊の気配が突然
消えた.......?
二人はたちまち走り出して、その教室の引き戸を勢いよく開いた
そしてそこに見えたのは
確かに呪霊が祓われた痕跡
五「せんぱーい、これも幻覚?」
「まさか、現実だよ」
夏「......先輩が祓ったんですか?」
「うん、だから言ったでしょ。ちゃんと戦えるよって。ちょっとは信じてくれた?」
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のの(プロフ) - 題名、何か意味を含んでたら大変申し訳ないのですが日本語的に落とせない先輩が落ちるのか落とせない先輩を落とすまでのどっちかじゃないでしょうか… (10月14日 11時) (レス) id: e0871e0a38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∂ | 作成日時:2023年10月11日 0時