落とせない先輩を落ちるまで【呪術廻戦】 (ページ1)

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夏「あれ？悟待ち受け変えた？」

五「カワイイっしょ！」

夏「あー、最近人気だよね？今連ドラの主役やってるし」

五「お！見てる！？」

夏「もちろん見てるよ」

家「夏油もそういうの見んの？意外なんだけど？」

五「あ"ああー、こういうカワイイ子入って来ねーのー？呪術界終わってんだろ」

そんな高校生らしい会話が弾む昼下がり

二年に上がってまだ間もない彼らの青い季節の中

家「それで言えば、三年に転入生来るって言ってなかった？」

五「男でしょー？夜蛾が言ってたし」

夏「え？女の子って聞いたけど？」

五「......マジ？それ誰情報？」

夏「七海と灰原だよ」

五「なんであいつらが知ってんだよ！」

家「はぁー、とにかく見てくれば？」

飛び出す教室

駆け降りる階段

もぬけの殻を教室を一通り見て、ゆっくり追いついて来た傑と次に目指すは校庭

そこに目立ちやすい夜蛾の頭を見つけると

五「あれか！」

その近くに確かに女子のような後ろ姿
そしてこちらに気付いたかのように一瞬振り返ってはすぐに夜蛾先生に顔を戻した横顔も、

見覚えのないはずであるべきそれは

夏「......悟、私の見間違いか？」

五「......いやありえねーだろ」

遠目で見ても悟の待ち受けとそっくり

夏「六眼はなんて言ってる？」

五「人違い.......じゃねーかも」

夏「って思いたいだけじゃなくて？」

五「疑うなら聞くなよ」

手入れがちゃんとされていそうな髪
ただ細いだけじゃなさそうな体型

いや、まさか？

だってAAは有名若手女優兼モデル
術師だなんて噂は一切無いし、そもそも都内の進学校に通ってるってネットには

しかも三年に転入？
今実質三年は生徒0

つまり本当なら唯一の三年生になる

なんて考えている隙に、夜蛾先生と共に近づいて来て

近づいて来て

近づいて来て

五「なっ！挨拶も無しかよ新入り！」

夏「おい悟、一応先輩だぞ」

夜蛾先生と共にそのまま通り過ぎようとした"そっくりさん"

間近で見てもやっぱり瓜二つ

夜「はぁ.....ったくコイツら.....」

「大丈夫ですよ、夜蛾先生。二年の五条君と夏油君だよね。AA、よろしく」

夏「っ！AA.......って......」

フルネームで同じって偶然なわけあるか？
まさか本当にあのAA？

でもテレビで見るよりーーー

「暗い？でもあれはキャラだから、ごめんね」

五「は.......？」