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どうして突然去ってしまったのか
どうしてたら今でもそばにいれたのか
どうしてたらお前を一人にしないでいれたのか
そんな過去の後悔のような事をどうしても口に出来ない五条悟
妹だからこそ察せたその苦悩を見抜いて、時間を延ばすように半ばわざと二人に学院の食堂利用をおねだりした
案の定二人は何も頼まず、Aだけがカツカレーを
五「はぁ.......」
「......た、食べる?」
五「食べきれなくなったら食ってやるよ」
「う.....」
お兄ちゃんずっとピリピリしてるよ......
やっぱり会わせるべきじゃなかったよね......
これで万が一何かバレて傑君の処刑を手助けするような形になっちゃったらどうし
五「お前、マジで本気なの。非術師全員殺すって」
夏「ああ、猿は嫌いなんだ」
「........」
五「ここにいるガキ達も皆?殺す?」
「もちろん、例外は無い」
五「コイツも?」
「わっ、」
五「殺せんの」
引き寄せられたと言うより、"掴み"寄せられた揺れでスプーンの上のカレーが再びその海へ落ちて
慌てて上げた視線の先で傑君のそれとぶつかる
夏「心配しなくても、最後に取っておくつもりだよ」
五「んなの無理に決まってんだろ。一回殺せなかった奴を最後には殺せるって?どこのジャンプ主人公だよ」
夏「そうやってすぐ他人に"無理"を押し付けるのは悟の悪いところだよ。いくら自分が何でも出来るからって、人の心底を見誤るのは良くない」
五「ならお前の悪いところは、無理なもんを無理だと認めな
「っ!あっ、待っ!ぅぐっ
突然の吐き気にも似た妙な感覚に慌てて鼻をも覆うように抑えた手のひら、だけどその上から垂れるように流れ出した鮮血
指の隙間を漏れ出し、咄嗟に右の眼を露わにして見つめて来た兄の衣服にも滴り落ちて
夏「安心していい。鼻血で失血死なんて華の無い最期にはさせないさ。.......そんな目で見るなよ悟、私達は親友じゃないか」
止まらない出血
ざわつき始める周り
意識が鈍くなっていくA
夏「少しは体力をつけさせた方がいいかな。これくらいの失血で意識を保てなくなるようじゃ、何かあった時君の助けが来る前に
五「勘違いすんなよ、その程度のカッコつけで俺の眼を欺けるとでも?ビビってんのが視え視えなんだよ。そんなんで非術師全員殺すって?笑っちゃうね」
夏「......別に理解して欲しいわけじゃ
五「傑、帰って来る時は覚悟しとけよ」
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MOB - 話の内容が分かりやすく、面白いです!大好きなのでゆっくりで大丈夫ですので続き楽しみに待ってます!! (11月30日 11時) (レス) @page21 id: 60d8bdf640 (このIDを非表示/違反報告)
深月(プロフ) - ナナミン最強すぎて好きです (10月10日 23時) (レス) @page21 id: 8a27ad3e04 (このIDを非表示/違反報告)
紫響(プロフ) - とてつもなくいいですね!!この作品めちゃくちゃ大好きです!!更新頑張ってください! (10月2日 22時) (レス) @page12 id: b7abaf5ff0 (このIDを非表示/違反報告)
彩華姫 - 呪術私好きなので! (9月27日 10時) (レス) id: 286d8438eb (このIDを非表示/違反報告)
彩華姫 - こんにちわ!作品よかったです! 良ければ私の作新も見てみてください! (9月27日 10時) (レス) id: 286d8438eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∂ | 作成日時:2023年9月22日 23時