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夏「なんだよ?その雑な包帯」
五「悪ぃかよ。サングラスは戦闘向きじゃねーの。見た目はあっちがいいけどAがうるさくてね。ただの外出はこれ、ちゃんと人と会う時はあっちって決められてんの」
夏「うるさいからってちゃんとわがままを聞いてあげるのはなかなかの特別扱いじゃないか」
五「だったら何だよ、文句あんの?」
夏「いや?別に」
五「お前こそ何だよその髪、女かよ」
夏「手入れが思いの外大変なんだ」
五「聞いてねーよ」
通学鞄に靴、上履き、体操服のサイズを選びを終えた今
いよいよ制服のサイズ確認
しっかりフルセットで試着する為、五条Aは会場となっている教室の仮設カーテンの向こう
周りは別の新入生やその母親と思われる人達ばかり
五「.......どうなんだよ、呪術師だけの世界ってやつ。上手く行ってんの」
夏「ぼちぼちかな。まだ準備段階だけど」
五「......あっそ」
夏「悟こそこれからどうするんだ?君はそのまま呪術界の重鎮として居座るだろうけど、Aちゃんはそうは行かないよ」
五「そうは行かないってじゃあどこ行くんだよ?七海みたいにパンピーの会社に就職?するわけねーだろ」
夏「何故そう言える?呪術師ですら民間企業に勤めている人は大勢いるのに、術師でない彼女にとってはごく自然な事じゃないか。まさか術師にしたくて帳を教えたわけじゃないだろう?
だってAちゃんが下ろせるのは、せいぜい教室一個分くらいの帳。その程度の呪力しか私が流させてないからね。それくらいじゃ術師とは言えない」
五「.......その前にお前の方がどうにかしろよ。いつまで人の妹呪ってんだよ」
夏「悟、前から言おうと思っていたんだが、別にAちゃんは君の物じゃない」
五「あ"?」
夏「いつかは君のそばから離れていくだろうし、実際高校生になったら恋がしたい、彼氏が欲しいって言っていたよ」
「ジャーン!!どう!?」
試着した制服のまま、教室の外まで見せに来た姿
そこにいつかの少女の面影を見い出す......ほど情に厚くはない二人
五「学校はお勉強の場だろーが」
「え?」
五「定期テストトップ10漏れたらお小遣い無しね」
「ええ!?」
夏「今のは"良く似合ってる"って意味だよ」
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MOB - 話の内容が分かりやすく、面白いです!大好きなのでゆっくりで大丈夫ですので続き楽しみに待ってます!! (11月30日 11時) (レス) @page21 id: 60d8bdf640 (このIDを非表示/違反報告)
深月(プロフ) - ナナミン最強すぎて好きです (10月10日 23時) (レス) @page21 id: 8a27ad3e04 (このIDを非表示/違反報告)
紫響(プロフ) - とてつもなくいいですね!!この作品めちゃくちゃ大好きです!!更新頑張ってください! (10月2日 22時) (レス) @page12 id: b7abaf5ff0 (このIDを非表示/違反報告)
彩華姫 - 呪術私好きなので! (9月27日 10時) (レス) id: 286d8438eb (このIDを非表示/違反報告)
彩華姫 - こんにちわ!作品よかったです! 良ければ私の作新も見てみてください! (9月27日 10時) (レス) id: 286d8438eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∂ | 作成日時:2023年9月22日 23時