殺せない猿、五条家の弱点2【呪術廻戦】

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お目覚め一番、ムカつくくらいのバサバサまつ毛が視界に入って起きた朝

ソファの肘掛けに言葉通り肘をついて、座ったまま寝てる顔を下から見上げる



......なんかテレビ見てたら寝ちゃったんだっけ.......


そのままちょっと身体を伸ばして、くるっと半転
それでお腹周りに怠けるようにぎゅって





「起きてるんでしょー」

五「んー？それはどうかなぁー」

「嘘つきは泥棒の始まりー」

五「どーしたのー？甘えたくなっちゃった？」

「別に、いつ帰って来たの？私12時くらいまでは起きてたのに」

五「ごめんごめん、ちょっと怒られちゃってさ」

「夜蛾先生？」

五「あたり！生徒達がねー二級も倒せなくって困っちゃうよ。僕が1年の時は余裕だったんだけど」

「はぁ、お兄ちゃんと比べられる生徒達がかわいそう」

五「目標は高く持たないとね？お腹すいたでしょ！いいものあるんだっ」

「いいもの？」





ぐーっと身体を起こすと、それを合図に立ち上がった1.9m

それだけ背高いのに、高いところにある物は取ってくれない
じゃあどうするのかって？
チビだよねーって嫌味を言いながら持ち上げてくれる





五「ジャーン！伊地知が残業4時間して手に入れた"幻の栗きんとん"！なんと一箱9900円！」

「おお！えーおいしそう！！伊地知さんが買って来てくれたの！？」

五「そう！もうすっごい並んだけど、これ食って早く元気になれってさ」

「だからもう元気だけど今度お礼しなきゃだね！お兄ちゃんお小遣いちょーだい」

五「お、いくら欲しい？100？」





とか言いながら本当に札束チラつかせるんだから





「そんな要らないって、あ、そう言えばさケーキ見なかった？チョコの」

五「ん？あー食べたよ、作ってくれたんでしょ？」

「え！全部！？」





慌てて飛びつく冷蔵庫

テーブルの上には食べかけを置いてたはずだけど無くなってる

まさか捨てられた？
お兄ちゃんならそういう事しでかしそうだし





五「だから全部食べたって、ダメだった？」

「......えぇー......お裾分けとかしようと思ってたのに......」

五「やめとけ、インフル罹ってる奴が作ったのなんて誰が食いたいんだよ。元気になったらまた伊地知にでも作ってやりな、あいつなら泣いて喜ぶよ！」





スマホで開いたメッセージ画面

......ちゃんと履歴消したんだ私
覚えてないけど





五「シャワー浴びたらご飯作るからゆっくりしてて！」

「はーい」

五「なんなら一緒に入るー？」

「入んない」

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