殺せない猿、五条家の弱点2【呪術廻戦】

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たまにはソファで寝たい日もあるよね、と

ハンガーにかけに行くのも面倒ないつもの高襟の上着をその肩にかけて、
朝にはさすがに寝違えてそうな首を、クッションを置いた自身の膝の上にそっと





五「......さてと」





作っておいて自分で食べているなら、誰かにあげる為ではなさそうか


なんて思いながら、
依然つけっぱなしのテレビの前で何の躊躇も無くそれを口に運ぶと、






五「っ、」





持っていた事に気付かなかったスマホが、妹の手から滑り落ちて床と音を立てる直前ギリギリ

自分でももはやどう言葉にして説明していいか分からない術式の応用でその落下を防止



そしてそこに表示されていたのは







五「........へぇ？」






夏"ダメじゃないか、治りかけの今こそしっかり体を休めないと"

"だから平気だってば！お兄ちゃんに毒味させて、いい感じだったら今度傑君にも持ってってあげる"





いくら兄妹だからって携帯ん中見るのはダメだって？

知るかよんな事



上にスクロールして行くと、どうやら暇過ぎてネットから探したレシピ動画を頼りに作ってみたらしい

"そう言えばお兄ちゃんの年末の誕生日すっかり忘れてたし"

って理由も付け加えて



けどそれより昔のメッセージが辿れない
ちゃんと良い子に毎回削除してるってわけか






五「へっ、」





知ってる？
俺性格悪いんだよねー

危うく最後の一口まで食べそうになったところを一度戻して"カメラ"をタップ


送信


メッセージを付け加えて


更に送信


メッセージ履歴を全て削除


写真フォルダ


最新の1枚


削除







・






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夏「......っ」




通知音に画面を開くと

.......見覚えのある表情の画像


脳内で流れたその記憶は


『ポジショントークで気持ち良くなってんじゃねーよ、オ"ッエー』




そしてそこに付け加えられたメッセージは




五"ゲロマズ。こんな特級呪物みてーなヤツ高専の外に持ち出せねーよ、ざんねん"




......そう言いながら一口分しか残ってないじゃないか
それに、食べたければ高専に来いって？

笑わせてくれるね、悟






菅「夏油様、そろそろお休みになられては？」

夏「うん、そうするよ」





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