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公「もうそろそろですよ......」
風「あぁ.......」
しんとする公安部オフィス
いよいよ我々は移植可能な肺を見つけられず、
どうしても何も出来ない為先日のサミット爆破の件の処理をしていたら、
降谷さんからの連絡も無いままタムリミットまで残り3時間に
自分が死ぬわけではないのに、何故か脳内では走馬灯のような物が
貸し倉庫での衝撃的な出会いに始まり、
取り調べではまさかの裸に動揺し、
勝手に30万寄付され、
"かざみん"とか"ゆうちゃん"とか勝手に呼ばれ、
最初の頃は降谷さんは現場にまで連れて来ていたな......と
鬱陶しかった
仕事中なのにあれやこれや質問され、すぐにお腹空いたと騒ぎ始める
さっさと逮捕してしまわない降谷さんに、正直に言って苛立ちも感じていた
組織に警察庁へ侵入された事件では、初め彼女の責任だと責め立てた
その時の困惑した表情は何故か覚えてる
結局彼女の責任などでは無かったわけだが、謝るつもりも機会も無かった
........あの娘は一体何だったんだ
重病を隠し、ヘラヘラとふざけた態度を取り続け、挙げ句の果てにデータはとっくに消去済みと言う
まぁその辺りも日記を読み込めば分かるのかもしれないが、とてもそんな気にもなれない
最新のページ、恐らくあのカプセルが墜落だとか騒いでいた日の日記を読んだだけでもうおじさんには厳しかった
一言一句とまでは覚えていないが、
"最近どんどん悪くなってて、今日ハロ君の目の前で倒れちゃった。おじさんがお仕事行ってる間で良かった。でももうそろそろダメかも。やっぱり18歳なれなかったな"
と大体そのような内容
ちなみにあのメールは、より深く解析した結果、どうやらその最後の日記から24時間再度更新が無かった場合自動送信されるようになっていたようだ
風「はぁ........」
葬式くらいはやってあげよう
公安部では今そのような決定になってる
今頃降谷さんが何をされているのかは全く分からないが.......とちょうど考えていた瞬間
風「っ、あ、もしもし?」
看『あ、風見様のお電話でお間違い無いでしょうか?』
風「はい、風見です」
看『東都大学附属病院の◯◯です。至急当病院にお越し頂けないでしょうか?』
風「ど、どうかされましたか?」
看『血液型不適合では難しいとお伝えしているのですが、降谷様が自らドナーになるとお引きにならなくて』
風「っ!?す、すぐに向かいます!」
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belle(プロフ) - はじめまして!∂さんの書く作品全部大好きでいつも読ませていただいてます!物語作り文章にするのはとても大変だとは思いますが∂さんの作品なので作者さまの感性で自由に書いていただけた方が読者の私は嬉しいです!これからも応援しています! (2023年4月18日 21時) (レス) @page50 id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
∂(プロフ) - toratora10さん» (ご指摘のつもりじゃなかったらごめんなさい)捜査会議盗聴したり違法行為爆盛りで有名な彼なのでご容赦を🙏出来る限りリアルに書くようにしてますが至らない部分も多いので、ファンタジーの一つとしてこれからもお楽しみ頂けると幸いです🙇♀️ (2023年1月16日 16時) (レス) id: 49eaddb046 (このIDを非表示/違反報告)
toratora10(プロフ) - コナン君、臓器提供関係の内部の秘密を漏らしたり、盗聴したら、アウト、ドナー者同士の極秘もあるからね。 (2023年1月16日 15時) (レス) @page7 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
yo(プロフ) - 泣いてしまったァァ。お話とっても好きです。応援してます! (2023年1月16日 2時) (レス) @page4 id: aa1640b2da (このIDを非表示/違反報告)
笹で巻く餅(プロフ) - ∂さんの書く降谷さんとシリアス大好きです😭更新頑張ってください (2023年1月16日 1時) (レス) @page4 id: 3ab7b84c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∂ | 作成日時:2023年1月15日 21時