余命宣告はハッキング出来ますか 2【降谷零/安室透】

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園「いたー！その女子高生バンドにも梓っていうギターのうまい子がいたんだよね！」

梓「で、でも私、ギターとか触ったこともないし.......そもそも女子高生でもないし.......」

園「そんなの制服着ちゃえば分かんないって！」





"んん、私JKじゃないよ？一口食べる？"


.......まるで遥か昔のように感じるその記憶
入り混じるのは重い感情


風見が話したんだろう
あの子が犯した罪の事

おかげで僕含めて見舞いに行く警察は"逮捕連行の為に目覚めてないか確かめに来る狼"に見え、だけどそれを否定する事も出来ない

そういう心持ちの見舞いじゃないと言っても、回復したら逮捕連行しなければならないのは確かに事実

そんな事は無いから安心して欲しいなどと両親に言えばそれは残酷な嘘になる


かと言って、
一緒に暮らしていた程の関係なんだ、
今脳死していないのは雪山の奥から死に物狂いで僕が運び僕が移植手術をお願いしたからなんだ、
などと無様な主張もしたくもない



そしてあの時、

.......知らない服で僕の知らない家族に囲まれていた様子を見て、なんだか........






男「ハハハハハ！何だ何だ、出来ねぇじゃんよ！」

男「弾けもしねぇのにナマ言ってんじゃねぇよ！JKがよ！」

園「うっ.......」






寝室の隅のギターを
"おじさん弾けるの？私もやってみたい！教えて！"
とうるさかった時間など存在しなかったように思えて






安「貸して」





面倒臭くてYou◯ubeの基礎を教える動画を見せて放置したはずの記憶を、
ちゃんと弾いてみせてあげたし丁寧に教えもした記憶に改竄しても誰にも怒られないんじゃないかとすら





安「.......まぁこの子たちもちょっと練習すればこれぐらい弾けますよ。ね？」

男「は、はい......」

男「ですね.......」

安「園子さんもビッグマウスは程々に」

園「うん.......！」





.......何を馬鹿な事を考えてるんだ、僕は........





梓「ありがとうございましたー」





とにかくすぐに風見に連絡をして、重要証拠品だからあの日記は両親にも見せるなと命令をしておいた

......大人気無いだなんて言うなよ
一応僕の個人情報も入っているのだから





園「ねえねえ安室さん！私達のバンド入ってよ！」

安「え？」

園「JKプラスイケメンバンドもありなんじゃない！？」

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