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そうしてまたしばらく
とある日のポアロにて
梓「た、大変です!」
安「どうしたんですか?」
梓「牛乳が切れちゃいました.......どうしよう、もうオーダー取っちゃったし、他のメニューでも必要なのに!」
安「それなら僕が急いで買って来ますよ!他に必要な物はありませんか?」
梓「ありがとうございます!じゃあついでに卵もお願い出来ますか!?」
そんなわけでエプロンを外して出た店外
小走りで車に向かい、エンジンをかけ発車しようとしたその時に
風見から通話が
降「どうした?」
風『あ!降谷さん、風見です。その、こちらに少女の両親がいらっしゃっていて娘と面会をしたいと言っているんですが.......』
降「ダメだ、どんな理由を付けてもいいから面会には
風『何!?もう行かせた!?』
降「っ、
公『は、はい、つい先程留置所の方に
風『なっ!判断を待てと言っただろ!?』
公『す、すみません.......』
風『降谷さん申し訳ありません.......手違いで既に........』
買い出しはキャンセルの知らせだった
何故面会をさせたくないか?
1に、あんな姿の娘を見て喜ぶ親なんていない事
2に、本人は心配なんかされたくないという事
3に、ただ......なんとなく
とにかくどう考えたってメリットが少な過ぎる
単に親の自己満足であの子にとっては逆効果なら意味が無い
せめて親に会いたいかどうかあいつに聞いてから.......
とのつもりで道を急いだが、さすがに間に合うはずもなく
母「もうこんなに痩せ、っ.......」
降「あっ........」
父「け、刑事さん?」
強引に入った面会室では既に事が進行中
だがそれより気になったのは、ガラス越しに目が合った瞬間確実に表情が曇った様子
それで
降「.......失礼しました」
呆気なく退室した
この間気が休まらなかったという以外に特に報告出来るようなことも無いから飛ばすが、15分程して再び開いた扉から出て来た両親は、涙ぐみながら
母「どうかお願いします.......あの子に悪気は無いんです.......」
父「許してくれとは言いません。どうか少しでも軽い処罰を、何でもしますから」
降「.......善処します」
何だか嘘をついてる気持ちだった
現実、善処どころか何も出来ていないのだから
そして入れ替わりで入った面会室
『......ごめん、......それで!?今日は何持って
降「強がらなくていい。.......何か言われたのか?」
『っ.......』
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belle(プロフ) - はじめまして!∂さんの書く作品全部大好きでいつも読ませていただいてます!物語作り文章にするのはとても大変だとは思いますが∂さんの作品なので作者さまの感性で自由に書いていただけた方が読者の私は嬉しいです!これからも応援しています! (2023年4月18日 21時) (レス) @page50 id: a2ba23688b (このIDを非表示/違反報告)
∂(プロフ) - toratora10さん» (ご指摘のつもりじゃなかったらごめんなさい)捜査会議盗聴したり違法行為爆盛りで有名な彼なのでご容赦を🙏出来る限りリアルに書くようにしてますが至らない部分も多いので、ファンタジーの一つとしてこれからもお楽しみ頂けると幸いです🙇♀️ (2023年1月16日 16時) (レス) id: 49eaddb046 (このIDを非表示/違反報告)
toratora10(プロフ) - コナン君、臓器提供関係の内部の秘密を漏らしたり、盗聴したら、アウト、ドナー者同士の極秘もあるからね。 (2023年1月16日 15時) (レス) @page7 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
yo(プロフ) - 泣いてしまったァァ。お話とっても好きです。応援してます! (2023年1月16日 2時) (レス) @page4 id: aa1640b2da (このIDを非表示/違反報告)
笹で巻く餅(プロフ) - ∂さんの書く降谷さんとシリアス大好きです😭更新頑張ってください (2023年1月16日 1時) (レス) @page4 id: 3ab7b84c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∂ | 作成日時:2023年1月15日 21時