余命宣告はハッキング出来ますか 2【降谷零/安室透】

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医者の話はとにかく、仮に肺移植が出来たとしても低酸素脳症によりまた目覚める可能性は非常に低いという事

それがまた尚且つ健康な状態でとなると、限りなくゼロに近いという事

低酸素脳症、その言葉の通り脳への酸素供給が欠落した影響による脳へのダメージで、例え奇跡的に目を覚ましたとしても、記憶障害や意識障害、肢体麻痺など後遺症は計り知れないと言う



それでも降谷さんは肺移植を進めるつもりだ

誰でもいいから健康で移植可能な肺を見つけるというのが現在公安に課された最重要任務

タイムリミットはたったの24時間

まぁさすがにその為に誰かを殺すわけにはいかないから、刑が執行される死刑囚や、毎日訳分からず殺し事件を起こしてくれている裏社会の人間や.......


.......それと実はこっそり医者が教えてくれたんだが、肺移植も出来ない為あの場では脳死判定言い渡すつもりだったらしい

それを降谷さんが肺を用意すると言ってしまったから





公「そんな.......じゃあNOCリストはどうなるんですか？」

風「降谷さんはあのメールを信じてる様子だ、データは消去されたと」

公「まさか！あり得ないじゃないですか！データを消したって少女には何のメリットも無いんですよ！？」





東京の病院に移るまで残ると言った上司を那須に置いて先に戻って来た自分はすぐに仲間と情報共有

日付を回ってしまったからもう一昨日だが、IoTを言い当てたメールを見せられたばかりなのに

何なんだこの状況は





風「.......そう言えば、あのURLはどうした？」

公「あ、はい、言われた通り開いてません」

風「廃棄出来るパソコンで開いてみよう」

公「え？いいんですか？ウイルスかもしれないって.......」

風「降谷さんが開こうとしていたんだ。未だに何の連絡も無いという事は恐らく大丈夫だったんだろう。もしかしたらそこにデータへの手がかりがあるかもしれないしな」





そうやって、古いパソコンを引っ張り出して来て一文字ずつ間違えないように打ち込んだURLの文字列

そこに表示されたのは





公「......これは.......もしかして.......」







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朝はまだあんなに元気だったのに
あんなにお喋りで食いしん坊だったのに


あちこち管に繋がれて微動だにしなくなってしまった姿の前で、

滲んで滲んで中々読み進められない画面


ウイルス？
そんな物よりずっとタチが悪いだろ


日記なんて

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