余命宣告はハッキング出来ますか【降谷零/安室透】

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降「それで、ケーキはどうするんだ？」





箸の使い方も綺麗だな

そもそも学校でそれを習うかどうかは疑問だが、とても知性を欠いたような所作じゃない


そんな彼女は食べるのに夢中になり、タブレットは今こちらの手の中にある





「んー、その前に中トロもう一皿！」





と口でオーダーされた物を、タッチ操作で注文する

それにしても随分食べるな......
もう10皿は超えて、15皿に近付きそうな勢い






降「本当にまだ食べれるのか？注文して残すのはナシだぞ」

「大丈夫！あと一皿くらい入る！」

降「そんなに無理して詰め込んでも仕方ないだろ？後で気持ち悪くなっても知らないぞ？」

「いいのいいの、次また来れるか分かんないし。んー！美味しいー！」






まぁ、これくらい良いか.......

自分の分も含めて、中トロ2皿とチーズケーキ一つ選択して注文を送る

この様子じゃ、本当の意味で"回らない寿司屋"に連れて行かなくて良かった
一体いくら払わされる事になっていたか



間も無くしてやって来た中トロとチーズケーキ

"どっち先に食べよう"と血迷う彼女に、ケーキが後だろうとアドバイスをしながら確認したスマホには未だ連絡が無い

まだ親とコンタクトが取れてないのか？






降「.......付いてるぞ、クリーム」

「ん？どこ？」

降「ほら、口の端」






と鏡合わせに自分の顔を指差すが





「えー？どこどこー？分かんないからあむぴ取っ、ぅぐっ

降「ふざけてないで自分で取れ」

「酷い！女の子の顔におしぼり投げるなんて！！」

降「酷いと思うならさっさと食べろ！こっちだってまだ仕事が残ってるんだ！」

「仕事って、あの倉庫行くだけでしょ？あそこには何も残ってないってば。考えてみなよ！おじさん達の歓迎パーティー用意するくらい時間あったのに、大事なデータ残して来てると思う？」

降「..........」

「まぁ一平ちゃ◯持って帰って来てくれるなら別だけど！」

降「.......じゃあどこを探せばいい」

「えっと、その辺にセブンの袋あると思うからその中に

降「一平ちゃ◯じゃなくてデータの話だ。倉庫に無いならどこにある？」

「あ、そっち？」

降「当たり前だ」

「だから仲良くなったら教えてあげるって言ったじゃん？その為にはまだまだ先は長いぞあむぴ君！ケーキ食べる？」

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