49 ページ49
「何もしてないよ.......まだ何も......うぅっ........」
そう泣かれると途端にどうしたらいいのか分からなくなる僕がおかしいのか
"補導される前に帰れという約束だったのに、時間超過どころかラブホとは何を考えているんだ"
などと叱るつもりだったのが、言うに言えなくなり
「マッチングアプリで知り合った人だよ.......うっ.......それ以外は何も無いし、あの人を責めないであげて」
降「..........」
「うぅ......ごめんね......助けに来てくれたんだよね、ありがとう」
逆にこっちが黙ってしまう状況に
だが頭の中は疑問ばかり
そんな泣く程あの男が好きだったのか？
泣く程そういう行為をしたかったのか？
どうして？
意味が分からない
ここまでして"もう泣くな"なんて人当たりのいい言葉も言えなく、
かと言って怒る気にもなれなく、
自宅に着いたら
「っ！何これ！お菓子いっぱい！買って来てくれたの！？」
「ねえねえ！ほら見て！ハロ君お手！」
明らかに気を遣ってくれてる様子に、"大きな仕事の直後で疲れてる"と言い訳して仮眠を取ろうと一人勝手に布団へ
後ろでシャワーの音が始まり、それが止まるまでずっとあいつの泣き姿が脳内で無限ループ
どうせならあいつらしく"もうほぼ18なんだからいいじゃん"だとか適当に歯向かってくれていたら良かったものの
かと言って行為を阻止した僕が何か間違っていたのかと考えればそんな事もない
そう悶々としていた時、少女から驚くべき提案をされた
「ね、ねぇ、今日一緒に寝てもいい？」
降「もうすぐ仕事に戻る」
「あ、そうなんだ........じゃあさ、明日スキーに連れってくれない！？」
降「スキー？」
「前にも行きたいって言ったじゃん？今ちょうどそういう季節だしさ！」
降「無理だ、明日はポアロのバイトも
「お願い！！連れてってくれたらデータの事、話すから」
降「っ.......本当か？」
「うん！約束する！」
ホテルの事で罪悪感を感じてくれたんだろうな
だからデータを
そして僕も、公安としてNOCとして
その申し出にダメだと言う理由はどこにも無かった
だから翌日、全ての仕事の予定をキャンセルして
レンタカーまで借りて少女とスキー場へ行ったんだ
それが最悪の判断だったとも知らずに
「おおー！雪だー！！」
降「こら、窓から顔を出すな」
「すごい楽しみになって来た！！おじさんスキー出来るの！？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 366人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆら - 続き楽しみにしてます！応援してます！ (2023年1月1日 15時) (
レス) @page28 id: 681b8d2ef0 (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 夢主が嫌いになれない性格 面白い！ (2022年12月26日 17時) (レス) @page17 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - めっちゃ好きっ…え、流石に面白すぎますって。大好きです。無理せずに更新頑張って下さいね！応援してますぅぅぅ！！ (2022年12月26日 12時) (レス) @page17 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは！主人公と安室さんがこれからどんな生活を送るのか続きが気になります_:(´ཀ`」 ∠):更新頑張って下さい✨応援してますッ！ (2022年12月9日 21時) (レス) @page6 id: b6cd6b0cba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∂ | 作成日時：2022年12月9日 20時
